なんかステータス変わってない?
「ここがダンジョン…(なんか思っていたダンジョンと違くね?)。なんかこう…洞窟みたいなところを想像したんだけど」
「一階層だけよ。ダンジョン1はほんとに初心者向けだから一階層だけ罠を潰して整備してあるの。300年前に整備したらしいわ。当時の国王の命でね。習わなかったの?」
「はは…あのクソ国王が『シンヤには王位継承権はないのだから一切王族に関する歴史を学ばせるな』ってスカイ公爵に言ったみたいでね。だけどこっそり教えようとしたらしいんだけど勉強というかあの頃は俺もあんなクソ王族と同類だったからね。今の今まで読み書きと計算以外勉強してないんだ」
そう、前世の記憶が戻る前の俺は読み書きと計算を渋々学んだだけで政治や経済など一切やっていないんだ。ことあるごとに『父上に言いつけてこんな家潰してやる』と脅していたらしい。
しばらく談笑して歩いているとティナから俺のステータスを知っておきたいと言われたので転生してから初めてステータスを開いてみた。もちろん転生者の称号と異世界商店のスキルは隠蔽してだ。
「よし、ステータスオープン」
【名前】 シンヤ・デンティス
【年齢】 10
【種族】 人族
【レベル】 1
【称号】 デンティス王国第二王子 (転生者) 反逆予定者 神々に愛されし者 Dランク冒険者
【魔力】 3000
【筋力】 453
【敏捷】 354
【運】 76
【スキル】 無詠唱 アイテムボックス 隠蔽 身体強化 経験値増大 威圧 気配察知 思考強化 礼儀作法 商売
【固有スキル】 神眼 世界辞典 (異世界商店)
【魔法属性】 全属性
【加護】 最高神の加護 武神の加護 剣神の加護 魔法神の加護 商業神の加護 生命神の加護 戦神の加護 軍神の加護 運命神の加護 異世界の神々の加護
「ば、化け物だ。レベル1でこのステータス…そりゃガザルさんにも圧勝できるわけだ」
「それだけじゃないわ、何この加護の数。もうわけがわからないわ」
「無詠唱もあり魔法も全属性使えるなんて驚きました。それに魔力量もすごく多いです」
3人とも驚いている…あと俺も驚いている。転生前に女神様のとこで確認したステータスと違うというかはるかに強くなっているのだ。【加護】なんて一覧はなかったぞ。
その後依頼をこなしたらすぐにスカイ公爵とギルマスに報告したほうがいいとなり、俺たちは依頼のダンジョン内の調査を終えて戦闘をすることなく地上に戻ってきた。
あぁー戦うの楽しみにしてたのに…




