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面接は最初の6秒で決まる  作者: 坂月陽
第七章 志望動機
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志望動機2

これって志望動機と同じではないのか。どこも同じで特徴がないからこそ「差別化」ができるのではないか。そのヒントが会社HPに書いてあるとまきちゃんは言っていた。


何度も読んで大事なところはメモして手元にあるが、しかしこれと志望動機を結びつける道筋がまだ見つからない。


まきちゃんは説明を続ける。


「そうは言っても志望動機をゼロから作るのは大変よね。しかも一社だけでなく応募先それぞれに異なる文面を書かなければならない。だから応募者は時間短縮のためにマニュアルを読み、考えることを放棄して模範解答を真似て書く。その結果、同じような志望動機ばかりを目にして面接官はうんざりするの。


かといって基本は大事。志望動機の基本は『三段構成』に分けて書くと面接官に刺さりやすいものができるのよ。


・なぜその業界なのか

・なぜ当社なのか

・あなたは当社にどのように貢献できるのか


面接官が志望動機を読んで知りたいのは『志望度』なの。


・なぜ当社に応募したのか

・なぜ同業他社でなく当社なのか

・当社のことをどれだけ調べて応募したのか


会社が時間を使って面接を行うのは『一緒に働く仲間』を選考するためなの。面接官がたくさんの応募者から厳選してあなたを採用したのに、辞退されたりすぐに辞められたりしたら困るのよ。求人には広告やその他費用がかかっているし、彼らを選んだ面接官の責任問題になりかねないわ。


だから面接官は仕事として、責任を持って面接をするの。あなたも応募するなら本気になって志望動機を書きなさい。もし模範解答を写したものだと分かれば即書類落ちにしてあげるから」


まきちゃんは志望動機の基本を教えてくれた。そんなことも知らずに私は熱意一辺倒の志望動機を書いていた。仕事をする上で熱意は確かに必要だが、中途採用の場合は「経験」も重視される。熱意のみで通用するのは新卒だけだ。


私は志望動機の三段構成を求人広告、会社HPのメモと照らし合わせて下書きをする。とにかく書かなければ始まらない。最初から百点のものを作るのでなくまずは叩き台を作り、そこから何度も修正して百点に近づけていく。


構成のつなぎ目に注意して、ファミレスの志望動機を書いてみた。


・私は日々の献立に悩んでいる中で「食」に関わる仕事を通して解決できないかと考え、外食産業に興味を持ちました。

・貴社では定番メニューだけでなく季節ごとのメニューまでお客様の評価が高く、それは貴社の掲げる「最高の味」「感動のサービス」「快適な食空間」に真摯に取り組んでいるからこそだと思いました。

・貴社に入社後は私の強みである「真面目さ」で丁寧かつ迅速にお客様に感動を届けられるサービスを提供したいと考えます。


最初のその業界を選んだ理由については私の抱える課題を、次の当社を選んだ理由についてはを会社HPを読んで私が刺さった言葉を、最後の私が貢献できることについては自覚している性格を書いてみた。


まずは形だけでも三段構成ができた。手が動かなかったころに比べれば偉大なる進歩だ。これを叩き台に面接が決まるまで何度も修正して百点に近づけていく。


面接のルール7:

・志望動機は三段構成に分けて書く。

・なぜその業界か、なぜ当社なのか、自分ができる貢献を突き詰める。



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