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面接は最初の6秒で決まる  作者: 坂月陽
第七章 志望動機
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志望動機1

朝活を始めて今日で三日目。習慣化するには三日、三週間、三ヶ月と「三」の数字が壁だと言われるがなるほどと思う。


三日経ってもまだ眠いし身体も思うように動かないが、それでも今日まで続けてこれたのはまきちゃんのこの言葉が刺さったからだ。


「面接に合格したいなら社会人と同じ生活リズムを作るのよ」


仕事が始まれば眠いなどと言っていられない。面接に受かるその日まで私は生活リズムを作り、それに慣れなければならない。


朝ノートを書き終わるとシャワーを浴びて朝食の準備をし、席に着いてPCの電源を入れる。朝起きてからここまでは順調だが、ここから先に進めない。「志望動機」がどうしても書けないのだ。


先日に「準備」の章を読み、まきちゃんの教えどおりに「準備の三」に目を通した。次の志望動機の章を読み終わりその作成に取り掛かっているが、まったく手が動かない。


面接に受かるには「なんとなく」では通用しない。ルールに従って志望動機を作成する必要がある。私はもう一度そのページを開いた。


「志望動機は面接官が履歴書で最も重視する項目よ。名前の次にチェックする人もいるくらいなの。つまり、志望動機が面接官の目に留まれば書類通過にかなり近づくわ。でも、実際に読んでみるとどういうわけか皆同じことが書いてあるの。


・貴社の理念に共感して……

・貴社の成長性に惹かれて……


バカなのかしら。『理念に共感して』ってなんなの?理念のどこに共感したのよ。『成長性に惹かれて』って成長性のどの部分に惹かれたのよ。具体性がまるでないじゃない。


履歴書の記入が大変なのはわかるわ。一通書くだけでそれなりの時間がかかるもの。でもね、それは面接官も同じなのよ。送られてきた応募書類を一日何十通と目を通さないといけないの。山のように積まれた書類に同じような志望動機が書かれてあったって目に留まるわけないじゃない」


まったく胸の痛い指摘だ。スーパーに履歴書を提出した当時の私を思い出す。典型的なダメな志望動機だった。


・今日の献立のヒントにしたい

・スーパーの惣菜を家でも作れるようになりたい


小学生の作文かよ。しかしこれを書くに至った言い分もあって、スーパーの惣菜など容器が違うだけで、どこもメニューは同じで特徴のないものばかりだ。


「あれ?」



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