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面接は最初の6秒で決まる  作者: 坂月陽
第一章 第一印象
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第一印象1

「おかしい、絶対におかしいぞ!」


時刻は夜の十時過ぎを過ぎていた。今日だけで十回はしたであろう着信履歴の確認を再びするが、何度見ても変わらない。ゼロのままだ。先日の面接で面接官が言った「採用者だけに連絡する期限」は今日までだ。この時間まで着信がないということは、つまり私は今回も採用されなかったわけである。


私はスマホを放り投げ横になると、しばし天井を仰ぎ見た。


「年中募集しているファミレスのアルバイトさえ採用されないのなら、一体どこが採用してくれるのか」


呆然自失とはこのことだ。今の私は何も考えられず、もはや横になって天井を眺めることしかできなかった。


* * *


我孫子陽介、四十八歳。コロナの規制が緩和された二年前から転職活動を始めたが、応募した会社にことごとく書類選考で落とされて、箸にも棒にもかからなかった。


「まずいな」


正社員採用に受かる見込みがまったく見出せず、ここは一旦撤退して生活の基盤を立て直そうと人材不足の代表格でもあるスーパーのアルバイトに応募するが、面接は受けさせてもらえるものの十社応募してすべて不採用。


通勤圏のスーパーにはすべて応募したので、業種を飲食に切り替えてファミレスに応募するがこれもなしのつぶてだった。


「土日や年末年始も出勤できますと言っているのに、何が不満だというのだ」


私がよく行くスーパーでは白髪交じりの、私より年長の女性が何人もレジを打っている。彼女たちが働いている以上、私の年齢が採用されない理由にはならない。きっと自分でも気づかない「採用されない何か」があるのだろう。


もしそうならば、このまま面接を受けたところでその「何か」を解決しないかぎり採用されることはない。この際、自分の面接をチェックする必要がありそうだ。



ここまでご覧いただきありがとうございます。

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