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叫べ!ライオット  作者: 石田左右
庵野高校軽音楽部編
4/10

Like @ Devil

石田です。初期衝動に魅せられて...

玲VS白夜

「叫べ!ライオット」始まります!!!!

「音楽が好きかどうかなんてわかんないです。

ただ、嫌いではないです。今は...興味もあります。」


「歯切れの悪い男だな。

そんな男でボーカルなんか

務まるかよ。

こっちは本気なんだよ。いいか?

庵野の軽音楽部は去年で圧倒的に

知名度を伸ばした。

伊月さんが軽音楽部の甲子園なんて呼ばれる

『閃光ライオット』のファイナルステージまで進んで

圧倒的な実力を見せつけたからだ。

ガキの頃からバンドで売れたいって思ってる俺みたいな

バンド馬鹿が宮城県中から集まって来てる。

適当な部活に入ってればいいやって思ってる

お前みたいな奴には合わないと思うぜ。

恨むなら時代を恨みな。」


「ちょっと、黒ちゃん言いすぎだよ!

せっかく海くんも一緒に説得して

この部活に入ってくれることになったのに!」


「?!すんません...?」




(僕は...こんな世界があるなんて知らなかった。

確かにあの人がそのくらいの実力があっても驚かない。

なのに...)

「伊月さんはあんなに凄いのに

優勝できなかったってことですか?

なんで...」


玲が次に何かを言おうとする前に

白夜は言い返した。


「見たところ舞さんに無理くり連れて来られた未経験!

伊月さんがなんで入部させたのかわからねぇが、

こんな奴に馬鹿にされたらたまったもんじゃねぇよ!」


―そう言って玲の顔を見たこの時、

白夜は全身に駆け回る寒気の原因を知った。


「なんで...あれだけ凄い人でも頂点に辿り着けないんだ...!

なんて面白い世界なんだ。

あの人より上がある世界なら僕はそれを見てみたい...!

その景色が...」


「僕の退屈を変えてくれるの?」


白夜は初めて感情の入った彼の声と

好奇心から来る狂気に満ち溢れた表情を知った時、

伊月と舞が何故、

玲を入部させたのか理解した。


「はい〜。そこまで!」


一度聞いたら忘れられない声。

白夜と玲の背筋が同時に張り詰めた。

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