お酒との付き合い方
コロン様主催、酒祭り参加作品です。
ちょっと不快に感じるかも知れない表現あります。
注意してね。
豆月は、実はほとんどお酒を呑みません。
家ではほとんど呑まない。お酒の席でも付き合い程度。泥酔したことないです。
あ、酔うなー、と思ったら、ソフトドリンクに切り替えるか、トイレにGO。常に意識保ってます。
―――それは何故か。
理由は実家にあります。
豆月の父親(故人)は、豆月が子供の頃、ほぼ毎日呑んだくれてまして、外でべろべろになるまで呑んで帰って、ある時豆月達が寝てる子供部屋をトイレと間違え、戸を開けて下半身丸出しに。
夜中の2時。恐怖ですよ。
大騒ぎしてトイレに追いやる。父親は泣いてる我々に「こんなことで騒いでんじゃねぇ!」と叫び、殴りました。悪いのどっちだよ。
父親は翌日、何も覚えていません。
家で呑んでても大騒ぎ。
巨人が負けると何故か子供達殴られる。訳わかんない。ホント嫌だった。
―――豆月達も大人になると、一コ下の妹もあんな目にあったのによく呑む人に。
妹、昼職が合わなくて夜職(いわゆる水商売)にのめり込んだのもある。仕方ないとは思うんだけど。
豆月が翌日仕事だって時も、父親と妹は休みが合うと真夜中過ぎてまで呑んでる。
話してることも楽しい内容じゃない。
この人はアレがダメだ、あの人はアレが良くない。人の悪口ばっかり言ってる。
内容はだんだん家族に向き、母親の悪いところをあげつらい始める。豆月のことも言われる。
夜中1時。いい加減にして欲しい。
文句を言ったら、捕まった。こんこんと説教が始まる。言わなきゃ良かった。4時近くまで解放されなかった。
そして翌日。例によって二人とも記憶無し。
…なので、実家を出て一人暮らし始めた時は心底ホッとしました。それ以降実家にはたまに顔を出すものの、泊まろうなんて微塵も思わない。
最初母親(存命)の心配したんだけど、彼女はパチンコ屋を逃げ場にしてたし、彼女の不満は全部豆月が受け皿になる。ついでにお金も毟られる。悪いけど勘弁して欲しい。こっちが壊れちゃう。
―――そんな訳で、豆月はほとんどお酒を呑みません。間違いなくこの遺伝子引き継いでるはずなんで、ホントに呑み始めたら、相当タチの悪い酒呑みになると思います。迷惑極まりない。
…お酒の席をちゃんと楽しいと感じたのは、子供達が幼稚園通ってた時のママ友さん達との懇親会のとき。
子供のコトで共通の話題持ってるし、明るくて楽しい人が多かった。
豆月もほどほどに呑んで、楽しく過ごしてましたよ。
そのあと別の仕事始めて、職場の面々とたまに開催する親睦会も和気あいあい。実家の連中と全然違う。
…うん。こういうお酒は楽しいね。
―――先日、息子が二十歳になった記念に、旦那が息子と同い年のワインを用意して、みんな(娘は除外・二十歳前)で呑みました。
息子は初めてのお酒を、シブい! と文句言ってたけど、豆月は美味しかった。
…深酒は絶対しないけど、お酒はこういうのが良いね。
…ホントは書こうかどうしようか迷いました。
正直あんま思い出したくなかったし。
でも書いちゃった(笑)
ちなみに父親はコロナ禍のとき亡くなりました(コロナじゃないよ。肺がん)
親族だけで葬式したけど、誰も泣いてなかったっけ。