異世界の一時

側近のめでたい話

これは側近と魔王のオフの時のお話…

「なぁ側近。」

「何ですか魔王様。仕事中なので話しかけても手を動かしてください。」

「腹減らね？」

「そうですねぇ…昼から何も食べてませんし、残業に入ってから休憩してませんでしたから私も集中が切れてきましたから…休憩にしますか。」

「お？側近、最近ノリいいじゃん。なんかあった？（笑）」

「まぁ、個人的ですが。」

「ちょ、気になる気になる。聞かせてよ（笑）」

「私事ですが、長年付き合っていた方と先日結婚をいたしました。」

「え、まじ！？あのめっちゃ綺麗なダークエルフの娘！？おめでとう！！！」

「魔王様有難うございます。それに、子供も授かりました。」

「え！？何いってんだ側近！残業だ何だって言ってる場合じゃないぞ！暫く残業禁止！早く奥さんと子供のために早く帰ること！」

「そんな事出来ません！私の代わりはどうするんです！？」

「んなもん他のデーモンに頼めば良いだろ。暫くは定時で帰ること。そして家族のために尽くすこと！魔王命令だ！」

「承知いたしました。」

「よし！帰った帰った！あ、少しばかりだがお祝い金振り込んでおいたから。それとこれ。受け取ってくれ。」

「何です？これ。」

「結婚祝いでカタログギフトと、少し早いが出産祝いでベビー用品一式だ。」

「有り難く頂戴致します。大切に使わせて頂きます。」

「んじゃあお幸せに！」