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サッカー転生2  作者: XLT-ゾレト-
三章 ズリネ田とウラララ‼
8/13

八蹴 春麗ウラララ‼

春麗…

 その時、牛尾中学校の校門付近に、鳥山明がデザインしたようなエアカーが停まった。そこから繰り出されるのは、清楚系のお嬢様

「春麗ウラララ‼ ですわ」

 デュラララ‼ みたいなお嬢様が召喚された。『‼』を入れたのは字画が悪かったからだとか。まあ『藤岡弘、』さんの『、』のようなものだ。

「行きますわよ、セバスチャン」

「アイアイ、困った子猫ちゃんだぜ」

 セバスチャン哀空とウラララ‼ が下駄箱エリアへ進撃する。そこで靴を下履きから上履きへ履き替え、一つの教室へ向かう。

「やべえ、鳥山来るよ。セバスチャン来るよ」

「あれ、春麗コーポレーションのご令嬢じゃないか?」

「スーパースポーツメーカーじゃないか! 靴とか作ってる!」

「俺が履いてるのも春麗だもんなあ」

「お前はアディダスだろ」

 生徒達が下らない会話で時間稼ぎしている内に

「失礼仕る‼」

 ウラララ‼ と哀空が来てしまう。

「ご所望する‼」

「何を⁉」

「間違えた、お嬢様を頼みまする」

 哀空は天然なのか、歯切れの悪い登場シーンだ。

「下がって、哀空」

「アイアイ、子猫ちゃん」

「私は春麗ウラララ‼ 剣での立会をご所望する‼」

「キリト? いや、アリス?」

「間違えました、十年間よろしくお願いします」

「何で君だけ十年契約締結してんの? 大谷さん?」

「このチームを優勝させます!」

「いや、クラスだけど。勝ち負けとか特にないし」

「うるせえ‼ イこう‼」

「勢いだけ覇王だな、この子」

 ウラララ‼ は初っ端から天然爆発だが、なかなかクラス受けは良く良い出だしだ。

「ええと、ウラララさんの席はあそこだ。あの一つだけ不気味に空いてる奴」

「ああ、はい。あそこから妖気を感じます。桑原みたいな」

「桑原は霊気だけどね」

 そこでクラスは爆笑の渦に吞まれた。いや、もっと前に色々と笑いどころはあっただろう。ウラララ‼ は初っ端から鳥山だったりセバスチャンだったり哀空だったり春麗コーポレーションのご令嬢だったり、色々と娯楽要素を詰め込んだ面白モンスターだったではないか。しかし、ここまででウラララ‼ に意図的に笑わせようと思った部分はない。要は浮世から離れすぎて宇宙の果てに逝っているというだけの話だ。ウラララ‼ は

「ご機嫌な方達ですわー」

 と少し引いていた。いや、お前が引くなよ。足せよ。掛けろよ。足し合わせ掛け合わせろよ。とはいえ、彼女は永遠のゼロだ。プラスでもマイナスでもなく、生まれたてのゼロなのだ。その原始感で開拓していくのだ。新世界を。

ウラララ‼

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