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サッカー転生2  作者: 柊沢メルエム
一章 サクマヒメと七瀬虹子
2/13

二蹴 サクマヒメ

サクナヒメって

可愛いよね

「まるで夢みたいな~、激情のバレット~。もっと速く、もっと強く、撃ち抜け~」

 サクマヒメは歌うようにシノブや平にパスを出す。サクマヒメはパスの名手で、ドリブラーシノブやシューター平にアイデアを与えるパサーサクマヒメである。小柄なシノブよりさらに小柄な、ギャグみたいな頭身をしている彼女だが、そのパスの技術には目を瞠るものがある。

「サスガヒメだぜ‼」

「サスガだヒメ‼」

 平やシノブが褒めるものだから、サクマヒメは得意になる。

「もっと速く、もっと強く、撃ち抜け~」

 サクマヒメのパスが加速し、シノブのドリブルや平のシュートも連動的に加速する。加速して初めて、彼女らは彼女らの先へ行けるのだ。

「調子に乗るなヒメ‼」

「ノルナヒメ‼」

 そう言われると、サクマヒメのパスは減速する。加速しすぎていたから少し減速させるくらいが丁度良い。この三人が牛尾中学校の攻撃的三角形であり、デルタドレアムと呼ばれる。このデルタドレアムを止められるものは殆どいない。まさに無敵の人達だ。中学生離れしたその連携に、中学生達は往々にチビっていく。

「すんげ、バケモン」

 七瀬虹子も例外ではなくチビっていく。七瀬は牛尾中学校のDFで、下手だがなかなか根性のある奴だ。デルタドレアムばかり注目されがちだが、この七瀬のような縁の下があってこそデルタドレアムも輝けるのだ。

「タイラーインパクト‼」

「シノブストリーム‼」

「激情のバレット‼」

「七瀬レインボー‼」

 四者が四様の必殺技を出し、鯨田中学校を追い詰めていく。鯨田中学校は有り得ないほど点差を開かれ過ぎて、全員めちゃくちゃチビってしまっていた。そしてあの台詞を呟く。

「すんげ、バケモン」

サクナヒメで

抜こう‼

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