予定は計画的に
事前に確認した際は、特に問題はなかった。
「やましい事が、あるのでしょうかね。」
リトリスが放置していった0ナンバーの腕章が付いた宇宙服を、排気用コンテナに入れる。
旧型の軍事衛星に、リトリスに振り分けた単独作業用船と作業用マシーンが、破壊される瞬間を確認しながら考える。
「作業用マシーンで何とか出来る代物ではありませんし、放置するにはかなり危険ですよね。」
最新鋭の作業用マシーンでも、旧型の軍事衛星の的になるだけ。
だとすれば、中々進行しない人型の出番になる。
「軍関係は、正直面倒だから関わり合いたくないのですよね。」
軍の上層部宛に、提案のメールを送る。
すると、すぐに返答があった。
差出人はジェイニー・コスロ。
「内容は?」
現段階のテストパイロットでは開発が一向に進まない為、宇宙空間を熟知している作業用マシーン乗りを数人、手配してもらえないかと言うものだった。
ジェイニーのメールの後に、軍の上層部からのメールが届いた。
内容は、ジェイニーメールと同様であった。
それと、不要な言葉が書かれていたが、それはどうでもいい。
「うちの作業員で腕が立つと言ったら、彼女しかいないか。」
明日の作業予定ボードを取り出し、書き込む。
「ほかの人の予定を確認して、作業予定ボード書いてしまわないと。」