【20】夢
私には幼い頃から、夢があった。
いや幼い頃にできた夢があった。
「お母さんに会いたい。」
ただそれだけの夢、ある日私を残してお母さんは消えてしまった。
そのショックからか、部屋から出ず何日も泣いた。でもそのおかげで、出なかった声は出るようになった。けど、ちっとも嬉しくなかった。
しばらくして、私は泊まっていた宿で働くことになった。住み込みで。いつか、お母さんが帰ってくるんじゃないかと思って、、、
でもお母さんは帰ってこなくて、。
しばらくして、私は働いている宿を出て旅に出た。きっとお母さんに会えると信じて、、
でも会えなくて。
私は流れるまま、魔法学園にいき、そこで生活の地盤を整えていった。
学園生活は楽しかった。魔法の勉強も、楽しい友達との会話も、でも私の心の中はどこか空っぽだった。
魔法学園での功績が認められた私はそのまま国に従えることになった。お母さんは国という括りがあんまり好きじゃないようなイメージだったけど、この国は前に住んでいた国と同じ感覚がしてたまらなかった。
だから、たとえお母さんがそうであっても私は変わろうと思った。それで満たされると思った、でもちっとも満たされることがなく、時が進み。
私は偉くなった、魔法学園の校長をやるくらいには、、私の思い出度々出てくる学園、忙しさは変わらずだった。
毎日書類と睨めっこ、、この上なくつまらない。
そしてしばらくして、私ある記事を目にする。
SSSランク冒険者の記事だ、年齢は不詳、スタイルは戦士系統、正直言って冒険者は私とは縁のないものだった。
ただ、少し気になって年齢を調べてみた。
しかし、書いてあるのは全て一部分の容姿のみ、、おかしい。
そう思いながら次へ次へと個人的に調べてみる。
でもどこにも年齢については記載がなかった。ギルドが秘匿している?、そう思うしかなかった。
でも、年齢が不詳。
『あー、私の年齢?、秘密かなぁ〜。』
『魔法は使えないのかって?、えーと残念ながら使えない、ごめんね。』
ふとその声が頭をよぎり、いてもたってもいられなくなってきた。
そして決め手がこれだった。
[武器は曲がった剣。]
、、、実際にスケッチ図があったので、私はそれを見て確信した。
「お母さん。」
なぜ,?という疑問が私の頭を回る。
でも結果として、私はなぜか進んでいた。お母さんに会うために、、、。




