【10】挨拶ぅ〜
私はメガネをかけた人に連れられ、校長室まで連行、、ではなく案内された。
メガネをかけた人は止まり、扉の前で立つ。
上には校長室と書かれた看板があった。
(この世界でも学校のシステムはほぼ変わらないんだな。)
今更の話だが。
コンコン、
「どうぞ。」
メガネをかけた人がドアを二回ノックすると扉の向こう側から声が聞こえてきた。聞いた感じ女性だろうか?
「失礼します。」
メガネをかけた人は扉の前でそう言う。
ガチャ
っと扉を開けて入室、私も続けて中へ入っていく。
「校長、お連れししました。彼がSSSランク冒険者パルドです。」
メガネの人が私を紹介すると同時に私も少し頭を下げる。仮にもここは校長のテリトリーだ、そこら辺はいくらSSSでもわきまえている、いやSSSだからわきまえているのが正しいか。
、、、社畜人生の名残が反応したとは死んでも言えないな。
「ありがとう、貴方は事後処理をお願い。」
「はい。」
そう言い、メガネの人は校長に命令され部屋を出る。
この人先ほどまで現場にいなかったのにも関わらずなんで知っているんだ?。
「、、、、」
「、、、、」
両者とも沈黙が続く、校長はデスクワークをしながら、私のことを意識から外さないようにしているのが、直感的にわかる。
「仕事の件について、3つ質問があります。よろしいでしょうか?」
私は久しぶりに使った丁寧口調でそう言う。
それに対し
「どうぞ。」
っと校長は一言言う。
では遠慮なく、、
「なぜ、SSSランク冒険者の中で私パルドに依頼したのですが?」
「、、、簡単な理屈、腕も礼儀も人格も優秀だと思ったからよ。」
えぇ、ホントにござるかぁ〜?
「では二つ目、率直に聞きますが。私を読んだのには政治的理由が存在するのでしょうか。」
「、、、、いいえ。」
目だけをこちらに向せ、少し苦笑しながら校長そう言う。
まるでそこを警戒するかぁ〜っという態度を見せられた感じだ、
「それでは3つ目、私に何をさせようとしているのですか?」
「、、、、、。」
、図星か。
「この魔法学園では単に魔法を学ぶところではない、ということです。」
一見、近接線も学ばせたいからっという意図を感じなくもないが、、、、引っかかるな。
だが今回はここまでだ。
「わかりました、お答えしていただき、ありがとうございました。」
「いえ、こちらこそよろしくお願いします。仕事内容の説明は明日の11時に直接。受付には情報を流しておくので大丈夫です。」
明日の11時前に受付にね、なるほど。
「承知しました、では失礼します。」
私は校長に一礼して、扉をあけ部屋を出る。緊張感は面接試験と同じくらいだった、、、
「にしても。」
(成長したな、まさか校長をやっているなんて、、、。早いとこ仕事を終わらせて、帰ろう。)
・・・
「、、、やっぱり人違いか、。」
私は書類が積み上げられている机に手をつきながら立ち上がる。、そして引き出しにしまっていた一枚の薄汚れた写真を取り出す。
「、、、お母さん。」
あの人はお母さんに似ているだけの別人だった、あてが外れたような感じだ。そう、お母さんはもういないのだから、そんな現実を受け入れられないからって、、、、。雰囲気も、見た目も、性別も違う。でも、義父さんからお母さんの能力については知っていた。でもあまりに遠すぎて、、、、、、、
「きっと私が生きている間には会えないんだろう。」




