【8】『仕事』と『家族』
「なんとか、朝一には帰れそうだな。」
屋根の上を飛びながら私は考える。ゼナが途中で起きていないことを願うしかないな〜、
《お母さん何処にもいかないって言ったよね。》
すごく不貞腐れた反応が帰ってくること間違いないな、だとしてもそろそろ本気で割り切ってもらわないと、、、、。
誰も見ていないことを確認して足音を立てずに宿屋の前に着地する。
扉をあけ、自室に戻る。ゼナは〜、、
(、、。)
寝ているな。わざわざ心境看破を使うまででも無いと思うが、ここが一番大変なのだ。
大きな上着をハンガーにかけ、できるだけ音を立てずにベットに入る。
(眠くなってきた。)
愛娘の顔を見て安心して気が抜けたか、はたまた夜通し仕事に明け暮れていたから、私は気がついた時には眠りに入っていた。
(、、おかぁさん?。)
目を開けたらそこにはお母さんがいた。、、夜出かけたような気がしたのは気のせいだったのか、お母さんに抱きしめられた体はとても温かくまたお母さんも温かい。
お母さんと暮らし始めて私の生活は変わった。美味しいご飯を朝、昼、夜と三回食べられて、体が痛いことも少なくなった。
でも最近のお母さんは少し忙しい気がする。
なんだか少しバタバタして、、、、
このまま何処かに行っちゃったりしないかな。
そんなことを私は考える、でも嫌だからやっぱり考えるのをやめる。
お母さんは今日も優しい。




