【6】なんの捻りもねぇ。
「アジン、報告を読め。」
王様はサッと座る。
「は。」
若々しいメガネをかけた美男性が王の横に立ち、紙を広げる。
「報告をまとめますと、冒険者ライフはグランドアースドラゴンの《人型》を捕獲。しかし過程に、我が国の秘宝《竜の秘石》を持ち出すといった反律法行為、並びに貴族、《エントー・ベーガ》の殺害、以下の二つの罪状が課せられます。」
持ち出す、と言ったが少々それは違う。まぁ普通の人には理解できないか、物体のコピーとペーストなんか,にしてもあのクソ貴族っていうのか、いや覚えるつもりは無いけど。
「あいわかった。では、アジンこの者に対してどのような処罰が相応しいか、言ってみろ。」
この王様、さっきから自ずと話さなくね?。
「、、まぁ妥当に言ってまえば。」
、、、。
「普通にお咎めなし、が一番良いかと。」
、、えっ?
「奇遇だな,私もそう思っていたところだ。」
えぇ,本当にござるかぁ〜?!。
「今、決議した!。意義がある者は唱えよ!」
シーン、何にも聞こえない。これは一種の弾圧なのでは?っと思い《心境看破》を人知れず使用。
(王様、今宵もかっこいいでございますわ,。)
(さすが王だ、寛大のお心は健在。我が国は安泰だな。)
(ベーガって誰だってけ?)
(さぁ?)
(確か,落ち落ちと我が王の恩恵も受けられず未だ貴族と名乗っていた馬糞だろう。全くどうしてあんな家の者から魔術師がでるのか。)
(娘に見限られた挙句、逆に告訴された姿が印象的なやつでしたわ。)
うっわ評価ひどいなあの貴族、正直忍びないなぁ〜。ま、是非もないと思うけど。
「無いな、では今宵の審議を終了し、」
間の両サイドに張っていたカーテンが兵によって引かれ、大量の食事が現れる。
「今から!宴を開催する!」
王様は余裕の表情を見せ,ザワザワとしていた貴族達を解き放った。ワッーっと歓声のように聞こえる拍手が全体を祝福し,貴族達は並ぶ料理を少し行儀良く取りに行く。
「グルドさん?」
「王様はこういうやつなんだよ,」
フッと笑いながら立ち上がるグルドさん,それを見て俺も雰囲気で立ち上がり周りをキョロキョロする。
「食ってきていいぞ、お前なんも食ってなかったろ。」
「いいんですか、ね。私普通に一般人なんですけど。」
「ん?、、、あ、あーそうだな。」
グルドさんは露骨に目を逸らし,明後日の方向を見る。それはまるで何か重大なことを隠している子供のような姿、気にならないほうがおかしい。
「え?なんですか今の、ちょっと怖いんで教えてもらってもいいですか?」
思わず早口で喋る私、これといって心当たりがないので本気で焦っている。
「いやいや、おも。いや、いつかわかるから。」
今この人「面白そうだから黙っている」とか言おうとしたな!その露骨すぎるフリ!!余計に怖い。
「そこまで言うならこっちにも考えがありますよ!」
《心象看破》!!発動!!。
「や、やめとけマジで見てもいいことないぞ!」
だとしても気になる。それが人間の性であり、、、俺にとっての過ちだった。
(こいつ自分が英雄だって、わかってんのか?。それに対して何にもれいがないとでも本気で思っているのか?!)
「、、、、、、え?。」
「、のぞいちまったか。つまるところお前は国を救った仕事をしたんだよ、そしてそんなに力がある奴を野放しにするか普通?てか昨日も話したろ。」
、、、、、あー知りたくなかったー。
功績がある→国英雄になる→国が離さない→貴族になる(王命でならされる)
※王命:とりあえずその国に住んでいる人限定で誰にも逆らえない命令のこと、拒めば死刑だってあり得る。
「、、、、逃げたって死にませんし良いですか?。」
「いや、無理だろ。ってお前死んだのか?。」
「ええ、ちょっと力尽きちゃって、。でも逆に言えば死なないの証明になりましたしOKです。」
って言っているがいまだに実感がない私であった、そしてこの会話をやめた瞬間周りの貴族が挨拶にくるビジョンが《未来視》でめっちゃ見える。
「、、、、。とりあえず俺はいくからな。」
「え、あちょ。」
あー、《未来視》ってそう考えれば未来の映像を見せるんだった。え?まぁあの時は結構先だったから回避できたんだろうけど、、流石に数十秒だとかは無理か、、、。
「君、グランドアースドラゴンを倒してくれたんだってな!お礼をさせてくれ!!」
と言った感じに私はもみくちゃにされる未来が見えましたとさ。




