【23】前略 私はドナドナされました。
「ここで待っていろ。」
背中をドンっと押され私は薄汚い地下牢獄へぶち込まれた、ギィーンっとなりガシャンと閉じる扉に既視感しか感じない。よく映画、というかファンタジー作品の牢屋を模倣した作り、こっちが本家に違いないが、、
さてそんなことはどうでもよくて、現状況を確認しよう。
まず私は冒険者ギルドの真前で拉致られた、手を縄で拘束されたと思ったら変な布頭巾を被され視界は不良好、従ったまま歩き、気づいたら牢屋って感じだ。
見張りは一人、といっても現時点の視覚で確認できる人数だが、、、さっきドンっと押してきたやつの後ろにいた奴が見張っているところを見るとここは人員不足なのだろうか。犯人の予想はつくがぁ〜、、まぁ今はそんなことどうでもいい。
(今は)
そう内装だ内装。内装はザ・囚人。
拷問用かどうだか知らないが自身のに使われることは無いと踏みたい鎖。よくよく観察してみると傷が入っていたので正直現状の家具で一番怖い。
枯れ草を束ねて置いてあるだけに過ぎないベットと呼べないベット。この干草は一体どこから調達したのだろうか、そして妙にベットだけあるのはなぜだろうか、。もう少し考えれば答えが見えてきそうだがやめておこう。
、、生活感がまるで感じられない。なんてひどい環境なのだろうか、信じられない。
っと前世の人なら批判するところだろうが世界が世界なのでもう諦めよう。
(さて、、。)
縄によって拘束された手で、壁に寄っかかるように座る。冷たい、、
(脱獄っていう手もあるが今宵は大人しくしておこう。最悪な人物だと容易に考えられるが、、、、。)
私はそのままうっすい干草ベットに寝っ転がる、ちなみに枕がないので後頭部が痛い。なんとか首後ろに回せた手首、そこから腕を枕がわりにすることで一時的にこの問題は解決した、まぁ起きたら腕が痛くなることは承知だが、、、
(眠いので寝る、忘れているかもしれないが私は寝不足なのだ。)
数秒後、目を瞑った緊張感ゼロの私はすぐさま眠りに入った。
「おい!起きろ!!」
ガンガンっと叩かれる鉄格子の音で目が覚める、しかし2秒後に急な眠気が来る。
「おい!寝るな!!」
またガンガンっと叩かれる鉄格子。
目が覚め、、ない。
「くそッ!!」
「まぁまぁまぁ、落ち着きなさい。」
後から聞こえる気持ち悪い声、背筋というか身がブルっと震える。まるで豚が人語を喋ったような声、こんなの起きない方がおかしい。
「フフフ。」
あぁ、胸糞が悪くなるこの感覚。まるで突き刺したあのクソ貴族の再来だ。本当に気持ち悪い、
「。」
こんな奴のために起き上がるのは癪だが自然と俺は体に力を入れて起き上がる。
「ベーガ様、いかが致しましょう。」
「、、、フゥン。」
顎に手を当ててクソ貴族は考える、そして次第に顔が気持ち悪い笑顔に変わっていく。
(ハァ〜、気持ち悪い。)




