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第一章
青春はいつまで続くのだろうか僕には見当もつかない。
僕『新島蛍』はきらきらした人生を送っているわけではないので凡庸な大学生活をちょっと振り返ってみたいと思う。
少し変わったことといえば人よりいくぶんか恋愛の経験が多いくらいだ。
夜の街をさまよっているといろいろな人に会う。それはなんとなくみんなもわかると思う。
何かを背負って戦う人。
自分の欲に向かって精進する人。
無欲を僕も目指して阿弥陀仏にでも祈っていたいのだけれど、人間であるゆえの性なのか中々これが難しい。
世間からずれているであろう僕の話を聞いて行ってくれると嬉しい。