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覚醒者の見ている未来  作者: 空ノアイダ
3/3

新しい同居人

何かもうアドバイスとかよりも読んで下さる方が良いかもしれません(モチベーション的な意味で)まぁ最後まで読んで下さい!

覚醒者。それは数十年前、イギリスのある女性がある日突然、いわゆるビームを撃てるようになる、極めて摩訶不思議な事件が起こった事が初めてと言われている。政府等はこの女性に対して様々な研究を行った。しかし、特に変わった事は無かったがもし、この力が暴発してはまずいということになり、ロンドンに研究所を設置。そこに、女性は保護という名目で監禁され(麻酔で眠らされていたが)非人道的な実験が繰り返された。しかし、保護から三ヶ月後、突如彼女が目覚め、研究所職員を虐殺。政府は彼女が暴走した際の対処法を考えておらず、なかなか行動を起こせぬまま、数時間が経過。その頃には研究所職員だけでなく、ロンドン市民も大勢が犠牲となっていた。政府はついに軍を動かしたがビームを撃つ覚醒者に歯がたたず、重要人物のみ避難し、その後極秘に研究していたN2爆弾を使用。対象の殺害には成功したが、その他のロンドン市民も同時に爆破したため、イギリスは諸国からバッシングを受ける事となった。しかしイギリス政府は、爆発は彼女が起こした物であり我が国の政府、及び軍は一切関与していないと述べた。



…久しぶりに覚醒者について調べてたら、また都市伝説みたいなのがあったぞ。なんだこれ。N2爆弾ってソ連が極秘開発してたとかいうのだろ?あれ結局ただの噂だったし、そもそもロンドンっ」何だよ。生まれてこの方聞いたこと無いぞ。てゆーか、イギリス政府が悪いみたいになってるがこれ怒られないのか?まぁイギリスのお偉いさんがこんな記事見てるとは思えないがな。てゆーかそんなことより先ずは自分の事だ。といっても何かしないといけないことは無いんだが。

「…あとどんぐらいで付くのー?」

コイツが居なければの話だが。

「あとちょっとだ。」

「さっきもそれ言ってたよー」

「じゃあまだまだだ。」

「違うこと言えば良いってわけじゃないんだよー」

めんどくせぇ。コイツといんの何か疲れる。てゆーか家に行くって言ってたじゃねぇか。何で俺の隣にいるんだよ。やっぱり泊めるなんて言うんじゃなかった…今さら後悔しても遅いのだが。まぁあとちょっとでベッドで寝れるからいいか。

「着いたぞ」

「おー!一軒家なんだー!」

不知火が目をキラキラさせている。まぁ独り暮らしで一軒家って珍しいだろうしな。いいだろ。

「羨ましいなー」

「まぁとにかく入れ。」

そう言うと不知火は直ぐに入ってった。…仮にも男が独りで住んでる場所だぞ。警戒しなくていいのか?そんな心配はお構い無しに靴を脱ぎ捨てた。おい、靴ぐらい並べろよ。何かぐちゃってなってるの嫌じゃん。コイツにそんな感覚は無いのだろうか。やっぱりコイツといんの疲れるぞ。



「…そろそろ泊めて欲しい理由を言ってくれないか?」

「ちょっと待って!今良いとこ!」

俺の家に入ってレトロゲームがあるのを確認するとあり得ない早さ速さで接続して、開始しやがった。コイツ、レトロゲーマーなのか?てゆーかさっきからこんな感じで全然止めないぞ。…こんな事はしたく無かったが。

「待ってこの敵強くない!?って、ちょぉぉぉぉ!何してんの!?」

コード抜いたった。

「クソ…真の敵はすぐ近くにいたのか…」

「理由、話すか?」

「わかったよ…」

いやいいのかよ。何となく暴れると思ってたぞ。不知火はテーブルに移動すると、真剣な眼差しで話し始めた。

「そう…それは魔王城攻防戦から千五百年後の話って、痛い!」

「さっきのゲームの話はいいから、泊めて欲しい理由を話せ。」

「はーい…」

めっちゃテンション下がったぞ。いや、どんだけあのゲームの話したかったんだよ。

「じゃあ教えてあげるよ!(゜∀゜ 三 ゜∀゜)」

今度はいきなりテンション上がったな。まぁどっちでもいいんだが。

「えっとねどこから話そうかな?まぁとりあえずちゃんとした自己紹介から!」

「私の名前は不知火十花!キミと同じ学校で、キミと同じクラスで、君の後ろの席に座ってる完璧美少女!中学校の時のあだ名はハイテンション、ついでに言うとキミと同じ覚醒者!今日の朝ごはんは、黒焦げのパン!今日のパンツの色は青!あと…」

「ちょっと待て」

どうでもいい情報の中にまぁまぁ重要な情報を混ぜるなよ。

「どしたの?」

「お前覚醒者なのか?」

「さっき言ったじゃん!キミと同じ覚醒者だよ!」

わーお。こんな身近に覚醒者居たんだな。コイツそれを先に言ってくれよ。

「ちなみにどんな能力なんだ?」

「どんなって言われてもねーまぁ簡単に言うと始まりと終わりを操れるよ。」

なにそれ凄っ。

「何かやってみてくれよ。」

「じゃあそこのネズミで見せてあげるよ。」

ネズミ?それでどうするんだ?てゆーかネズミいつの間にうちに入ってたんだよ。

「はい。」

「は?」

不知火が突然

手のひらを握った。するとネズミの体が横に倒れた。どうなってんの?

「今のはネズミの命を終わらせてみたよ。どう?凄いでしょ!」

「あぁ。」

いや、凄いんだけど、凄いんだけども、何かコイツがキレたらヤバイことになりそうだな…やっぱ離れたい…てゆーか理由聞けてないし。はぐらかしやがったな。

「じ、じゃあそろそろ理由を話してくれないか?」

「はいはい、話してあげるよ。」

不知火が変な比喩表現を使って長くなったから割愛するが、要約すると、研究所の奴らに追われててヤバイから隠れさせて的な事だった。普通に考えて研究所に追われてるなんて嘘だと思うが、かなりの頻度で窓の外を確認していたから本当なのかも知れない。そんなやつをほっとける度胸は俺には無いぞ。

「はぁ…仕方ない。俺の家に泊まってもいいよ。食事も提供する。その代わり絶対他のやつにバレるなよ。わかったか?」

「オッケー!案外優しいね!絶対バレないようにするよ。」

「よし!じゃあ新しい同居人ができたと言うことで、今日は鍋にするぞ!」

「やったー!鍋だー!」

結局、その日は鍋を食った後もゲームとかしまくった。コイツは変わったやつだが一緒に居るのも案外楽しいかもしれない。そんな事が少し脳裏に浮かんだ。


もう主人公の名前はあえて出さないことにします。だっていい名前思いつかなかったし(´ω`)

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