何で知ってんの?
どうも空ノアイダです。一応前の続きです。はい。...ここって何書けばいいんでしょうか。まあ汚い文章ですが、最後まで読んで下さると幸いです!
高校生。物語の中ではよくわかんない敵とよくわかんない力で戦ったり、なんともいい感じのハーレムを経験したりしている。現実でも、彼女がいたり、部活動に勤しんだり、まぁとにかく何かそれっぽい事をすると思っていたが現実はそううまくいかないらしい。別に出てくる敵って言っても、たまに出てくるゴキブリぐらいだし、彼女がいるどころか、そもそも女子との接点が一切ない。しかもメル友が家族と数人しかいないってのがおかしいと思う。そんな事を考えながら昼ご飯を食べる男子高校生のほうがおかしいのだが。
「はぁ…」
一般的な男子高校生が1人でため息ついてるのは他人から見るとどう見えるのだろうか。そんなことはを考えていると、
「どうしたんだい?そんなため息ついて。幸せが逃げてッちゃうぞ?」
「幸せには全員亡命されたから大丈夫…ってお前誰?」
危なかった。危うくそのまま会話するところだった。振り向くとそこにはなまら可愛い女子がいた。少なくとも、俺の知り合いではない事は確かだ。さっきも言ったが俺は女子との接点が一切ないからな。じゃあこいつは誰なんだか。訳わからん。
「あ、これひとつ貰うね。」
さらっと俺のパンをひとつ奪っていったぞこいつ。ますます訳がわからん。
「お前、一体誰なんだ?」
「私?私はねー不知火十花って言うんだー。てか同じクラスだよー?わかんない?」
不知火十花?言われて思い出した。テレビか何かで聞いたことあったと思ったが違ったようだ。
「で、俺と同じクラスの不知火十花さんは俺に何の用だ?」
「調べさせてもらったよー君のこと。」
いきなり何言ってんだこいつは?調べた?俺を?
「まぁ必要最低限の事しか調べてないんだけどねー。君、独り暮らしだよね?ちょっと今日から泊めてくれないかな?」
本当にちょっとしか調べてないじゃねぇか。ってそんなことよりも。
「泊めて欲しいってどういう事だ?」
「私今色々あって家がないんだー。で、レディーが独りで野宿って危険でしょ?だから泊めて。」
一体何がだからなのか分からんが、泊めてくれだと?そんなことをして学校側にバレたらどうなると思ってんだ?絶対めんどくさいことになるぞ。それに、家がない?て言うか、そもそもこんな奴、うちのクラスにいたか?
「ねー泊めてよー。ねー」
不知火が覆い被さってくる。胸をあてるな。他の男子の視線が痛い。恐らくコイツはそれもわかってあててそうだが。しかし、俺はそんなことはお構い無しに離れるぞ。
「えっ!?ちょ!?やだよー!置いてかないでよー!」
不知火が抗議を唱えている。あーもう、コイツは何なんだ?いきなり俺の昼食を邪魔してきたと思ったら、泊めてくれと言い出して。
「すまんが他を当たってくれ。俺は無理だ。」
「ふーん。じゃあ私にも考えがあるんだから。」
考えって何だ?どうせそれほどのもんでもないだろうが。
「・・・キミが覚醒者って事、みんなにバラしちゃうよ。」
「ッ!?」
今コイツ何て言った?俺が覚醒者?何で知ってんだ?ああそうだよ。俺は一般的な男子高校生って言ったが、あれは嘘だ。ちょっと変わった能力を持ってる「覚醒者」だよ。俺の能力は大したことでは無いから噂みたいにはならないだろうが、あんな噂聞いてたらバラされたくないもんだ。
「どう?泊める気になった? 」
「・・・はいはい。わかったよ泊めればいいんだろ。泊めれば。」
負けた。あんな脅し方卑怯だろ。だって怖いし、痛いのやだし。
「じゃ、放課後キミの家に行くからねーあ、キミ部活とかやってないよね?やってるなら今日だけは休んでね!んじゃまたあとでー」
そう言って不知火は廊下に出ていった。あとちょっとで授業始まるぞ?今からどこ行くんだ?まぁいいあいつの事を考える余裕があるなら授業の準備でもするか。
「たっだいまー!」
一瞬で帰って来やがった。今の一瞬でどこ行ってたんだよ。ちょうどそのタイミングでチャイムが鳴り響いた。
「セーッフ!セーフだよね!?」
俺に同意を求めるな。他の男子の殺意がさっきからすごいんだから。結局他の男子の殺意は6時限目が終わっても収まらなかった。あいつを泊めても、泊めなくても待っているのは地獄。こんな運命を定めた神が犬の糞でも踏めばいいのに、と願いながら俺は、帰路に着いたのだった。
ここ見てる人って最後まで読んだ人が大半ですよね。果たして何人が最後まで読んで下さったのか...多いといいんですがね。まぁ最後まで読んでくれた方ありがとうございます!あと、出来ればでいいのですがアドバイスなどしてくれると助かります!それではさようならー