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覚醒者の見ている未来  作者: 空ノアイダ
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プロローグ

どうも初めまして。空ノアイダです。初めての執筆なので至らない点があるかと思いますが、最後まで読んで頂けると私としてはうれしい限りです。それではどうぞ...

ある日の深夜、数台の車が止まる音でNo.01953は目を覚ました。すぐに見つかるとは思っていたが、ここまで早いとは。

「…」

No.01953は無言で起き上がる。彼らが追跡する理由は知らないし、捕まえて何をする気なのかも知らない。しかし恐怖から逃げるという選択肢を選んでいた。そもそも彼女は、自分が誰なのかすら知らない。それを知るには、彼らに聞くのが早いのだろうが、危険を犯してまで自分を知ろうとは思わなかった。

「…」

視線を自分の手首に移すと、腕時計のような機械がついておりそこには89とだけ映っていた。

「奴を捕らえろ!最悪殺してしまってもいい。しかし体だけは必ず持ち帰るんだ!」

下から彼らのリーダーのような声が聞こえてくる。物騒な事を言っているが、こちらは、彼らを撒ければいいだけであり、今まで何度も逃げきった彼女からすれば簡単な事である。ただ彼女は機械の数字を思いだし

「89人より多いってのは嫌だな。」

ただそれだけ呟いた。彼らが階段を上がってくる音がする。彼らが上りきる時間は、彼女が準備をするには十分だった。彼らが土足で入ってくる。全員がなんとも重そうな装備を身に付けている。前にいる男は淡々と告げた。

「No.01953。我々と同行してもらう。」

「拒否すればどうなるのかな? 」

彼女は日常の一コマのように、静かに話した。

「拒否すれば、ここで貴様を射殺し肉体を持ち帰るだけだ。」

「殺されるのは私は嫌だよ?」

21人、22人、23人、、、

「ならば大人しく我々と同行するんだな」

「そうさせて貰うよ。」

28、29、、、外にいる分を考えても、50人位だろう。ならば殺し切れる。彼らが銃を突きつける。そして彼女は両手を上げ

「私の勝ちだね。」

と、呟き手のひらを握りしめた。

「何!?」

瞬間、彼女の周りのリーダー以外の男達がバタバタと倒れた。男は何が起こったのかわかっていないようで

「貴様ッ、、、一体何を、、、」

「君達の生命活動を止めただけだよ?」

男は何かに気がついたようで、小刻みに震えている。少し待つと

「今までもこんな風に殺していたのか!」

と、叫んできた。

「そーだけど?何か?」

質問に答える。すると、男は胸ぐらに掴みきってきた。

「今まで何人殺したと思っているんだ!」

「私の所にきた人数だけど。」

「その中に俺の仲間達もいたんだ、、、グハッ!?」

命が惜しくて情報を吐くかと思ったが、期待外れだった。男が持っていた鞄の中を見てみたが麻酔銃の様な物が入っていただけだったのでさほど気にならなかった。後から増援が来るかもしれないので、とりあえずNo.01953はこの場所を離れる事にした。恐らく何日かは安心して眠れないだろう。そんな事を考えながら、彼女は歩きだした。



数週間暮らした住宅地を惜しみながら歩いて数時間。No.01953は山の中の家の前に立っていた。

「最高じゃないか。」

目の前にある家はお世辞にも大きいとは言えないが、新築のように綺麗だった。今までは何年も放置したような所に住んでいたが今回は楽に暮らせる。入ってみても人が住んでるようには思わなかった。しかし、電気や水道は通っているようだった。色々と疑問はあるがNo.01953はとりあえずベッドに身を預けた。…どのくらいそうしていただろうか。外を見ると、彼らのヘリが飛んでいた。外に出て殺せばいいか、と考えていると。

「ッ!?」

首筋に鋭い痛みが走った。数秒も経たないうちに彼女の体から力が抜けた。後ろに倒れ、後頭部を殴打したが、そんなことはどうでもよかった。

(連れて行かれるッ!)

研究所での記憶が呼び起こされる。それは、彼女のトラウマを呼び起こすには、十分だった。

(嫌だッ!またあそこに行くのは嫌だッ!)

そうだ。出来すぎていたのだ。小綺麗な家といい、人が住むには十分な設備といい、全て出来すぎていたのだ。連れて行かれたくない、という彼女の考えとは裏腹に、彼らは着々と準備を進めていく。そんな中1人の男が、彼女に向かって話し掛けてきた。

「ったく。あそこから脱出するのはもうやめてくれよ?こちとら休日返上して捕まえにきてるからな?」

男は彼女に話しかけたがもう彼女は言葉を理解できない程パニックになっている為、その言葉は彼女には届いていない。ヘリが降下し、担架で運ばれる。歩きながら男が告げる。

「あ、因みに今撃ったのはお前用の麻酔銃だぞ。その様子だと効いてる感じか?理屈は向こうで教えてやるよ。」

彼女の意識はもうほとんどなくなっている。しかし向こうで何が起こるのかだけははっきりと覚えていた。薄れ行く意識の中で男が確認するかのように言った。

「お前、向こうに着いたらまた実験だ。苦しむ準備でもしておきな。」

そこで日本最初の覚醒者 不知火十花の意識は途絶えた。

どうだったでしょうか。プロローグなのであまりどんな物語なのか分からなかったかもしれませんが次も読んで頂けると嬉しいです。あ、今回は主人公を出しませんでしたが、次はきちんと出しますので。それでは、さようなら。

...主人公の名前どうしよう。何も考えてないや

( ̄▽ ̄;)

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