ベス!起きたか。よぉ起きてくれた。心配したのじゃぞ。
時は少し遡り、タクトが去ったベスの寝室
「タクト…必ず戻ってくるってどこ行くの…?」
なんだか体がとても重い。目からはなぜか涙が出ている。そして、無意識に口から出たこの言葉。どう言う事?いったい何があったの?
私は記憶を遡ってみるがタクトと野村ってやつの決闘を見ていたあたりから記憶がない。とっても瞼が重いが目を開けてみる。するとそこは自分の寝室でお父様や召使が心配そうに私を見ていた。でも、タクトだけは見当たらなかった。
「ベス!起きたか。よぉ起きてくれた。心配したのじゃぞ。」
とお父様。珍しく涙を浮かべるお父様だけど私は今そんな事どうでも良かった。無意識に口から出た言葉とここにタクトがいない事、それ以外のことなど気にすることもできない。
「おはようございます、お父様。タクトは?タクトはどこに行ったの?」
私は体を起こして聞く。お父様は言いづらそうに顔を背ける。(もう!ちゃんと言って!)言いそうになった言葉を抑えてお父様に言う。
「私が傷つく内容でもいいの。どうなったのかちゃんと知りたいの。いつかのドラゴンの子どもの時みたいなことでも…」
そう。今の感覚はあの時の感覚に近い。そしてここにタクトがいない。それはそう言うことなんではないかと私は思った。
「そうか、ベス。自分でも予想はついたんじゃな。その通りじゃ。」
私は泣き出した。なんで、私タクトにほんとの気持ちも伝えれてないじゃない。この四日間楽しくて楽しくて私はあなたが好きになったのに…どうしていなくなっちゃうの?お父様が何か言ってるけど何も耳に入ってこない。泣いている私の前に何かが差し出される。
ーー愛するベスへーー
差し出されたものは手紙だということに書かれた文字から推測できた。
「これは、タクト君がここを去る前にベスが起きたら渡して欲しいと頼んできたものじゃ。ワシからもお願いじゃ。読んでやってくれ。」
私は泣いていて言葉を発することはできなかったが、その手紙を受け取って読み始めた。
ーー愛するベスへーー
まずは俺をこの世界に召喚してボディガードにしてくれてありがとう。いきなり、結婚してって言われた時には面食らったけどね…俺の暗い日々に一気に光が灯って楽しかった。
そして、一つ許して欲しい。俺は一回自分の世界に帰らなきゃいけない。側にいれないのはボディガードととして失格だよな…でも、必ず戻ってくるから許して欲しい。俺はベスが好きだから。いや、違うな。もう愛してしまってるかもしれない。だから、俺は命に変えても戻ってくる。そしてまたボディガードさせてくれ。
ーー愛を込めてタクトーー
昨日寝れなかったからもう一話書きました。
異世界サイドちゃんとベス起きましたー




