結論から言うと、ベスがこうなったのはおぬしが原因じゃ。
次の日になってもベスは目覚めなかった。なぜ起きないのか不思議に思っているとドアをノックする音が聞こえた。
「わしじゃ。ベスの父じゃ。」
突然の王様の来室に驚いたが
「すぐ行きます。」
そういって俺はドアを開ける。すると王様はベスのほうに歩いて行き、
「やはり…」
とつぶやく。王様は何か知っているのか?知っているのなら訊きたい…ベスが心配だから…と思っていると王様から意外な質問を投げられる。
「おぬし、最近新たな力に目覚めなかったか?」
確かに目覚めたが、なぜわかったんだ?というよりなぜ今?
「目覚めました。自分はユピテルの子であり、その力に目覚めました。」
俺は昨日の出来事を王様に話した。すると王様は俺に話があるといった。
「結論から言うと、ベスがこうなったのはおぬしが原因じゃ。」
「え?!」
にわかには信じがたい…俺のせいでベスがこうなった…?
「信じられないのはわかる。おぬしが何をしたわけでもないしな。わしもおぬしを攻めているわけではない。聞いてくれるか?」
「聞きます。いえ、聞かせてください。」
こんなの聞かないわけがないじゃないか。なぜって?ベスが心配だからに決まってるじゃないか。
「では、話すとするかの。」
と言って王様は話し始めた。
「こうなったのは今回が初めてではない。確かあれはベスがまだ3歳のころじゃ。」
ちょっと待て!って突っ込みそうになったがそれをすると話が進まないのでここはおとなしく聞いておくことにする。
「ベスは3歳のころから優れた召喚士の素質があった。その頃のベスはドラゴンの子供を召喚して一緒に遊ぶことが大好きだったんじゃ。そんなある日遊んでる最中だったベスがいきなり眠ってその後2日間たっても起きなくなったんじゃ。」
今回のに似てる…
「それって…」
「そうじゃ、今の状態と同じじゃ。医者に聞いても問題ないといわれとても心配じゃったが一緒に遊んでたドラゴンがベスの手に触れたときドラゴンが光に包まれて異世界に帰っていったんじゃ。それでベスは目覚めた。そのドラゴンはベスと遊んでいるうちに大人になってしまっていたんじゃ。つまり、ベスが召喚していたドラゴンがベスの力を超えてしまっていたんじゃ。今おぬしがベスの力を超えてしまったのじゃ。だから…」
そうゆうことか…召喚できるギリギリと言ってたもんな。
「俺が現実世界に帰ればベスは戻るってことですか?」
「そうじゃ…でも…」
王様はなぜか俺を帰したくなさそうだ。俺も帰りたくない。だが、帰るしかない…
「少し時間をください。気持ちに整理をつけます。」
「わかったぞい。わしも少し整理をつけたいと思ってた所じゃ。」
そう言って王様は部屋から出て行った。
タクト君どうするんでしょう…気になりますね…




