いきなり死地ってどういうこと?!
俺は状況が飲み込めなかった。何故だ?俺は野村にいじめられている真っ最中だったはずだ。なのに何故こんなところで槍をつきつけられているんだ?!俺はとりあえずきいてみることにした。
「あの~、これはどういう状況で?」
「とぼけるな!!何故、瞬間移動かなにかで王宮のど真ん中に現れたのだ貴様は!」
やはりよくわからない。瞬間移動?王宮?まさか…
「あの~、この惑星の名前を教えて下さい。」
俺はきいた。
「はぁ?他の惑星から攻めてきたというのか?教えるわけなかろう。」
「なら、他の惑星から攻めてくることってあるんですか?これくらいならいいですよね?」
「知らんのか?!しょっちゅうだぞ…」
呆れられてしまった。なるほど、てことはここは異世界か。確かに転移出来ればなぁ、とは思ったが、
「何でいきなり死地なんだよ?!」
「王宮のど真ん中に現れればこうなると予想できんかったのか?」
「王宮のど真ん中に来ようと思ってきたんじゃねぇし!」
俺は喚くしか出来ないほどにテンパっていた。
「なら、術が未熟だったと?」
「術なんて使ってねぇし!勝手にここにいたんだし!」
俺は事実、術なんて使えない(ここで使えるかはわからないが…)。
「そんなこと…」
「いいえ、その男は嘘を言ってはいませんよ。こちらに寄越しなさい。」
衛兵?を美少女が制する。
「しかし、ベス様あまりに危険です!」
ベス様と呼ばれた美少女は微笑み、
「大丈夫です。その男は安全と私が判断しました。それが間違っていて、それで殺されてしまうのなら、別に私は構いません。」
「しかし…」
「話は終わりです。解散」
ベス(エリザベスかな?)が言うと、槍をつきつけていた奴らは去っていった。
俺はこの美少女は天使だと思った。その天使が俺に言った。
「一緒にきてください。」
はい、ヒロインっぽい人出てきました。吉川拓徒一応危機回避しましたねwベスの容姿は次話に入れますw