本みたいに異世界に転移出来ればなぁ…
俺、吉川拓徒はいじめられていた。それは、とてもひどい状態だった。
「はぁ、今日はテストかぁ…また廊下で受けんのかなぁ?…」
そう、俺はいつも廊下でテストを受けさせられる。理由は簡単、いつもいじめてくる野村翔樹にしてもいないカンニングを訴えられたから…それを信じる先生もどうかとおもう。何せそのテストは100点で周りに100点はいなかったのだ。
「というより、何が嬉しくて学校いってんだろ?」
そう、俺は廊下でテストを受けさせられようが、集団で抑えつけられて股間を蹴られようが、インフルエンザ以外で学校を休んだことがない。
「まぁ、考えたら負けかw」
俺は大抵のことは、気にしないゴムのようなメンタルだから、この状況に耐えれているのだとよく親に言われているが、俺もその通りだと思う。
「げっ…」
俺は学校に着く前から、エンカウントしてしまったようだ。野村翔樹以下5人が俺のことを待ち伏せていた。俺は関わりたくないから何も言わず、横を通ろうとしたがいつもどおり、つっかかってきた。
「おはようくらい言えねぇのかよ!」
と野村
「するような仲だったっけ?まぁ、いいや、おはよう。」
挨拶だけして先に行こうとする。すると、
「今日もお前廊下で受けんの?」
笑いながら野村がきいてくる。
「…誰のせいで」
小声で言ったつもりが聞こえてしまったらしい…
「俺のせいみたいに言うなよ!俺はお前がカンニングしてたのを報告しただけだぜ?は?何不満そうな顔してんだよ!」
ちびで軽い俺は直ぐに投げられてしまう。
「お前らしっかり逃げないように抑えとけよ」
俺は抑えつけられた。あーあまたこれか…本みたいに異世界に転移出来ればなぁ…
俺は蹴られる覚悟をしていたのに蹴られる気配はない。変わりに図太い声で
「お前は誰だ!どこから現れた!!」
俺は囲まれ、槍をつきつけられていた…
この一話ほとんど実話ですw僕の小学生時代の黒歴史を詰め込んだらこうなりました。今思えばとてもひどいいじめですね…