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8 初めてのキス そして、気付いた気持ち

 結局この出張は何事もなく終わった。翌日には他のビジネスホテルに移り、課長とは別々の部屋だった。


 金曜日。午前で支社を後にして本社に寄った。課長が報告をして、自分たちの支社に戻るはずだった。だからそこで、次の出張を言われるとは思わなかった。


 次の出張先は九州だと言われた。支社に資料が揃えられているから、それに目を通すことと前日の日曜のうちに九州に行くようにと言われて本社を後にした。


 本社で言われた通りに支社で資料を受け取り簡単な説明を受けて帰宅した。


 土曜日は洗濯をして、また出張に持っていく物を買い足したりした。


 日曜日、幼馴染みの彼に会った。先週の急な出張のことをねぎらわれた。そのあと、今日からまた出張だと告げたら「君が行かないといけないのか」と言われた。私は仕事だからと答えて、彼から離れようとした。


 不意に手首を掴まれた。何をするんだと抗議しようと顔をあげたら、唇を塞がれた。すぐに唇は離れて抱きしめられた。


 彼と別れて家に戻り、自分の心に呆然とした。


 彼のことは嫌いじゃない。


 それが何を意味するのか解っていなかったのだ。


 『嫌いじゃない』というのはイコール『好き』ということではないということを。


 キスをされて気がついたのは、彼とのキスは何も感じないという事だった。


 ・・・違う。


 キスされたのが嫌だと感じてしまったのだ。


 こんなんで彼と結婚できるのだろうか・・・。


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