表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/20

5 許婚もどき

 課長に口説かれるのを断るために、言った許婚もどき・・・。


 そう私には幼なじみで親公認の許婚もどきがいる。彼と私は恋人同士ではない。今までに付き合ったこともないうえに、もちろんキスもした事がない。


 そんな私達が許婚もどきなのは、ひとえに親のせい。なんか曾祖父だかがお互いの家を結びつけるために、子供達を結婚させようとしたら年が合う子供がいなかったとか。孫である我が親の時に年が近い子供がいたけど、お互いに他に好きな人がいるとかで結婚しなかったそうだ。それで、丁度同い年の私達にどうかと話が回ってきたのだ。


 先祖の悲願とか言っているけど、それなら親のお前らが結婚していろよと何度か思った。口に出したことはないけど。


 一応他に好きな人がいれば、その人と結婚していいとは言われているけど、28歳にもなって男っ気の無い私に、とうとう『30歳までに良い人が出来なかったら幼なじみと結婚しろ』と言ってきた。それは幼馴染みの彼に悪いからといったけど、彼は笑って「いいよ」と答えていた。


 私は幼馴染みの彼のことを嫌いじゃない。だけど、彼との恋なんて想像がつかないのだ。


 でも、穏やかな彼と暮らすのも悪くはないのではと思った私は、そのことは承諾した。


 あくまで『30歳までに良い人が出来なかったら』ということに対してだったけど。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ