表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私の中の情熱  作者: 山之上 舞花
おまけ 後日談
19/20

3 人事移動

 結局何があったのか問い詰められて、観念した私が簡単にだけど、話してしまった。女性陣は略奪愛と騒ぎ、男性陣は7年越しの思いに尊敬の眼差しを向けていた。


 それでも両思いで良かったと、皆に祝福をされたのでした。


 週明けの月曜日。朝、部長から人事異動の発表があった。今月末で課長が本社に戻ることと、私の本社への移動についてだった。


 課長の異動は分かっていたことだったので、比較的あっさりと受け入れられた。


 それよりも私の異動に開発部の皆は異議を唱えた。曰く、誰がデータまとめをするのかと! これについては、あと3週間の間に専任の人間を作るしかなかった。


 でも、これもあっさりと解決した。虫垂炎になった彼が、データ管理をしたいと申し出てきたのだ。なので、彼に引継ぎをしながら引っ越しの準備を進めていった。


 そう云っても仮の住まいなのは分かっていたので、私達はあまり荷物を増やさないようにしていたの。


 ただ、心残りは母と和解できなかったこと。他の家族や幼馴染みの家族も、わだかまりはあるのだろうけど、思ったよりもあっさりと彼との結婚を祝福してくれた。


 幼馴染みの彼とも話をした。彼も流されるままにいたことを、悔いていると言っていた。私達はお互いを見ていなかったとも。近くにいたからなのか、先祖の悲願という言葉に酔っていただけかもしれないと、彼は笑って言ってくれた。


 その穏やかな笑顔にツキリと胸が痛んだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ