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16 激情のあと・・・

 激しい情事の後の気だるい時間。


 彼は私を抱きしめて満足したように眠っている。

 その顔を見つめていたら、一筋涙が零れた。


 目を瞑った裏に浮かぶ幼馴染みの彼の面影。


 これは後悔なのだろうか。

 それとも決別の思いなのだろうか。


 もし・・・戻れるのなら。

 時を戻すことができるのなら・・・。


 私はあの時を選ぶのだろうか。


 ううん。


 もし、もう一度あの時に戻れるのなら、私は7年前を選ぶだろう。


 あの時、何も言わずに彼と別れたことを私はずっと後悔していた。

 私は彼が呟いた言葉の意味を勘違いしていたのだから。


 一週間前、彼と抱き合った後7年前のことを話した。

 前に言っていた私の事を探したというのは本当なのか知りたかったから。


 私はあの言葉を『処女はめんどくさい』という意味に取ったと言ったら、彼は軽く落ち込んでしまった。


 最初はナンパを失敗したと思っていたそう。私の友達の感じから遊ぶつもりで海に来ていると声を掛けた。だけど話してみると私の真面目な受け答えに、遊びで手を出せる相手じゃないと思ったそうだ。だけど一日過ごすうちに話は合うし、私の様子に好感を持つようになったらしい。


 お酒を飲んで潤んだ瞳に見つめられて理性を飛ばしたと言っていた。


 あの言葉は感動の言葉だったそうだ。それまでつき合った女はいい男とつき合うのがステイタスとしているような女ばかりだったとか。


 私の初心な反応につき合ってすべてを教えて自分好みの女に育てようと思ったとも言っていた。


 さっきも、彼は言ってくれた。「もう離さない。お前を連れて行く」と。


「俺のそばがお前の居場所だ」の言葉に、私は今、彼との未来を夢見ている。


 きっと困難なことはあるだろう。


 だけど、私はこの恋を手放さないと決めたの。


 私はもう一度彼の顔を見つめてから、そっと彼の胸に頭をつけて目を閉じた。


お読みいただきありがとうございました。


この作品のもとは皆様の熱に当てられて書いたssになります。


それで、この作品は私的に初の試みをしました。

・・・結果成功しませんでしたけど。


会話をしないで作品を成立させたかったのです。

うまくいきませんでしたが・・・。

いつかはそういう作品を作りあげてみたいと思いました。

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