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13 祭りの日
出張から戻り、月曜は課長と一緒に本社にも報告に出向いた。
それ以外は特に変わりばえのない、一週間だった。ただ、私がいなかった2週間で纏めなければならない データは山積みとなっていたのだけど・・・。
その週末、私の住む隣街で祭りがあった。ここいら辺では大きな祭りで、昼間は山車が出て夜には花火が上がる。
その祭りに彼を誘ってみた。彼は了承してくれて、迎えに来てくれるとも言った。
私は泊まる支度をして浴衣に着替えた。荷物を玄関に置いて家族がいる居間に出掛けることを伝えて家を出た。
家から少し離れた広い道で彼は車を停めて待っていた。
荷物を受け取ってくれて助手席に乗り込もうとした時に、私の名を呼ぶ声が聞こえた。
驚いた顔をしている幼馴染みの彼と視線が合う。
走り寄ってきて、引き留めるように手を伸ばしたけど、その手は私に届くことはなかった。
車は幼馴染みの彼を置き去りに走り出したから。
祭りの人混みの中、彼とそぞろ歩いた。山車が目の前を通りすぎるのを眺め、夜の帳が降りてきて夜空に大輪の花が咲くまで、二人で飽くこともなく祭りを楽しんだ。
そして、花火が全て上がりきる前に、私達は祭り会場を後にした。
自然と手を繋いで彼の部屋へと向かって歩いていったのだった。




