私の充実した毎日がっ!!!!
どうもこんにちは、澤山加奈子 高校2年生の16歳でございます。上に兄が2人と下に妹が1人の4人兄弟、私以外の兄弟たちは世間一般でいう『パリピ組』という地位に立っているいわゆるリアルに充実まっしぐら!なのだが、私は普通、平凡少女であります。周りから見てみれば「えっ、あの子兄弟なの!?全然似てなぁ〜い」と言われても文句は言えないくらいに私の容姿は平凡なのだ。
私の通う北陽高校は部活動に力を入れており、全生徒の9割以上が何らかの部活動に所属している。その中でも運動部は毎年全国大会に出場する常連で、かの有名大学からの推薦入学者があとを絶えない。そんな私も例外では無く女子バスケ部のエースとして毎日厳しい練習に耐え、輝かしい高校生活を送ってい...る
わけなく、私は文芸部に所属している。文芸部の活動といえば絵を描くというイメージだろう。勿論それもあるが、他に小説を書いたりお菓子作りをしたり時には写真を撮りに行ったり、とにかく自由なのである。大体は部室で絵や小説をかいたりすることが多い。
部員は私を含めて1年生2人、2年生3人、3年生3人の計8人である。
「愛ちゃん愛ちゃん、この画像いいと思わないかい?」
「えっ、何それ最新?やばっ」
「そうだよ〜。昨日アニメ画像調べたまくってたら見つけて即保存した!」
「欲しい。送って」
「いいよ〜」
放課後の今私達は学校の4階にひっそりと存在する文芸部の部室にいる。私と話しているのは愛島 誠、同じ2年生で親友だ。私は愛ちゃんと呼んでいる。キリッとした顔でとても顔が整っている、いわゆる美人さん。とてもしっかり者で頭もいいので周りからの信頼は厚く、スポーツも万能ということもあって運動部からのヘルプとしての勧誘があちこちから来る学校内では有名人である。
「何してるんですか?ラブラブですね」
「遅いよーなっち、掃除だったの?」
「そうです。トイレ掃除でした」
「よりにもよってトイレか!可哀想なっち」
「別に可哀想ではないですよ」
この子は三上 那月、1つ下の後輩だ。私達はなっちと呼んでいる。なっちはとてもクールである。私の渾身の「このイカ、イカしてるねぇ」ギャグにも真顔で「それ、どこが面白いんですか?」返すドライにも程というものがある。
「あれ、りんごちゃんもいるじゃないか」
「なんでそんな所に隠れてるのよ、こっちにいらっしゃい」
なっちの後ろに隠れているふんわりした雰囲気の 花宮 茜、彼女もなっちと同じ1年生だ。引っ込み思案な性格なため、頬が赤くなることが多いのでその可愛らしさから『りんごちゃん』と文化部の中では呼ばれている。
「そういえば、今日のお弁当の中にりんごサラダ入ってた。」
「えー、いいないいな!愛ちゃんのポテトサラダってりんご入ってるの!?」
「そうだよ、明日作ってきてあげようか?」
「よっしゃぁ!!!愛妻弁当待ってます!」
「先輩達って実はレズなのかな?」
「えっ、えっ、そうなのっ....!?」
私達の様子を見ていたなっちがこっそりりんごちゃんに言い、真に受けたりんごちゃんがとても焦っている。挙げ句の果てには『わ、私っ、絶対言いませんっ!先輩達の関係はこの命が尽きるまで言いませんっ!!』などとかなり深刻に捉えているようだったので一旦この話はやめにしよう。
ついでに言うとこれから文化部の愉快な仲間たちが次々登場するのだが今のところここで割愛させていただきます。