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宣戦布告

怪人カッパルサンは妖怪ハギシを殺す決意をしました。

無論、妖怪ハギシが怪人カッパルサンよりも先に俺の命を奪うという最悪な事態になることを恐れたからに他なりません。

怪人カッパルサンは妖怪ハギシに宣戦布告の手紙を書くことにしたのです。


今まで算数だけしかろくに勉強してこなかった怪人カッパルサン。

手紙を書くのは大の苦手です。

怪人カッパルサンは妖怪ハギシに宛てた挑戦状の紙を、書いては破り捨て、破り捨ててはまた書き直すという作業を繰り返していました。

ここだけの話なのですが、怪人カッパルサンは字をほとんど書くことができないのです。

一度、識字運動を血気盛んにおこなっている団体にスパイとして紛れ込み、文字を覚える練習をしてはみたものの、半年あまりで敢え無く挫折してしまいました。

その挫折から一年後の夏に、姉のパンティーを盗んで親から勘当を宣告されています。

本当はパンティーよりブラジャーが欲しかったらしいのですが、何でも怪人カッパルサン側からはブラジャーには物理的に手が届かない距離にあり、

何度取ろうとしても取れなかったとか何だとかという話なのです。

そのせいなのかは知る由もありませんが、やたらとブラジャーには意欲的なのです。


怪人カッパルサンは今度こそ文字を習得するために釜山プサンへ向かいました。

最低限、日本人と交流ができる文字を習得した怪人カッパルサンは、うどんを食べるために室戸岬に上陸して北上し、その後岡山県南部に再上陸しました。

怪人カッパルサンの投函した挑戦状は岡山県で書かれたものであると言われていますが、真相は定かでありません。


挑戦状を投函してから数日がたちました。

しかし、妖怪ハギシからは何の返答もありません。

しびれを切らした怪人カッパルサンは直接、妖怪ハギシの住む洞窟へ向かうことにしました。


妖怪ハギシに迫り来る怪人カッパルサンの殺意溢れる魔の手。

ああ、せめて妖怪ハギシが洞窟の中に掘った落とし穴に落ちなければ良いのですが……。

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