表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
微妙な能力で世界は救えるか?  作者: オレンジアルタイル
5/5

微能力5

では、最終話、楽しんで頂けたら幸いです。

どうぞ!

「えーと、やった?」


僕は呟きながら、魔王と勇者の方に向かって歩いていく。

すると勇者が剣を鞘に戻し、こちらに振り向いた。


「よし、魔王は倒したようだ! 少年、君のおかげだ!」


勇者が魔王を通りすぎ、僕の元にやってきて、手を差し出してくるので、笑顔でそれに応じる。


「ま、まだだ、まだ、終わらん」

「な!」


魔王の声がして、慌てて、声の方を見る。

魔王の体から黒いモヤのようなものが吹き出し天に登って、空を黒く染めていく。

慌てて、勇者が抜刀しながら、魔王を切りつけると、魔王の体は黒いモヤになり、霧散した。


「フハハハ、ただで、この私がやられると思うなよ!

この世界を闇で覆ってやる!」


どこからともなく、魔王の声が聞こえてくるが、今の状況はかなり悪いらしく、勇者も膝をつき、空を見上げているだけだ。

僕もどうしていいのか分からないので、空を見てるだけだ。

だんだんと、周りが暗くなって来た。

そこで、最後の能力のことを思い出す。

ただ、光るだけの能力だったが、何か起こるかも知れないと、右手を上げて、念じる。

すると右手が光り、その右手に空の黒いモヤが吸い込まれ始めた。


「な、なんだこれは!」


また、どこからか、魔王の焦った声が聞こえてくる。


「な、なんだこれは」


勇者も放心したように僕のことを見てくる。

そして、空を覆っていたモヤがすべて吸い込まれ、

雲一つない青空が広がった。

右手を胸のあたりに持ってきて、見つめると、右手から黒い玉が出てきた。

その黒い玉がひとりでに浮き離れていく、僕から2メートル位の所で止まると、光りに包まれた。

眩しさに目を瞑り、しばらくして、光が収まったので、見てみると、そこには赤ちゃんがいた。


「え? どういうこと?」

「な、なんだこれは」


僕と勇者が困惑してみても、目を擦っても目の前の状況は変化しない。


「えーと、まさか、この子は魔王の成の果て?」

「な、本当か?」

「いや、だってそれしか思い付かないんですもん」


僕と勇者は目を見合わせる。


「どうします?」

「どうするか」

「そうですね、勇者さんが育てたらどうですか?

悪い子にならないように」


勇者は少し考えこんだ後、よし、と覚悟を決めたような顔をする。


「この子はこの勇者たる私が責任を持って育てよう、この度は大変お世話になった、本当にありがとう

この世界の勇者よ」

「いえいえ、そんな大した人間じゃないですよ」


本物の勇者に、勇者と言われてすごく照れ臭かったが、同時にすごく嬉しくなった。


「では、私は行くとするよ」


そういうと、勇者は赤ちゃんを抱えて、歩いていった。


「てっ、 元の世界にかえるんじゃないの!?」


誰もいない森に僕の叫び声が木霊した。

どうでしたでしょうか?

感想お待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ