微能力3
ではでは、第3話どうぞ!
さっきの出来事は夢だったのかと思うが、服には大穴が開いていて、血がべっとりとついている事が、
現実だと証明している。
それに、魔王と勇者も驚いた顔で見ているのも、証明になるだろう。
僕にこんな特殊な事が起きるなんて……、あ、忘れてたけど、特殊能力あったじゃん。
でも、ちゃっちぃ能力ばかりでこんな小説の主人公的な能力じゃないんだけどな。
「治っただと? 面白いではないか!」
「だ、大丈夫なのか……?」
あんなにざっくり刺されて、穴も空いてるのに
元通りとか、新しい能力にでも目覚めたかな。
うーん……、そういえば刺された? もしかして虫刺され無効化?
てことはあれ虫!? あんな化物が虫扱い!?
「フハハハハ、面白い、面白いぞ! よし、奴を捕らえよ!」
「な、ま、待て!」
魔王の号令と共にまた、虫どもが向かってくる。
能力は1時間に1回だ、もう復活は出来ない。
なので、別のを使うことにする。
心の中で化物虫に出ていけと念じる。
するとふっと虫達が消えた。
「何?」
「な、いなくなった?」
怪訝そうな顔で魔王が呟いた。
慌てて僕の方に走って来ていた勇者も、止まって辺りを見回す。
因みに僕は少し冷静なって来ていて、ここは外なんだから虫が消えない可能性もあったじゃんと、冷や汗を流していた。
落ち着いてきたのか、勇者が隣に歩いて来た。
「さっきのは君が?」
「え? ああ、えーと、まあ」
勇者に聞かれたので、答える。
歯切れが悪いのは、僕の能力について話していいのか悩みながらの為だ。
「フム、ますます面白いではないか、ではこれだったらどうだ!」
「くっ、させるか!」
「#%zs=&==#%=*z*##%%z=#&&=&ss=、へ、へ、へくちょん!」
「……」
「……」
また、魔王が呪文のような物を唱え出す。
勇者が慌てて斬りかかるが、片手で防ぎながら唱えていく。
反射的にヤバイと思った僕は、くしゃみさせる特殊能力を使った。
そして、呪文を止めることに成功したようだ。
ついでに、あの魔王の予想外に可愛いくしゃみに時間も止まったような感覚に陥ったが。
「……く、呪文を邪魔されたか」
『『あ、無かった事にしようとした』』
魔王は僕が能力を使ったのを本当に分かってるのかは定かではないが、無かった事にしようとしたようだ。
まあ、それが余計に哀れだったが。
「てか、あれも君の能力か?」
「えーと、はい」
「フハハハ、やっぱりか」
魔王から目を反らさずに勇者が聞いてくるので答える。
すると魔王がポロッと何か言ったがが哀れすぎるので、スルーする事にした。
「なんだ、分かって無かったんじゃないか」
「な、なぬ」
勇者の痛恨の一撃!
かなりのダメージだ!
勇者の一言に魔王はかなり焦ってるようだった。
僕は勇者って、勇気あるんだなーとしみじみ思った。
第4話は19:00投稿予定です。




