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二人きりの一人
ついにこの町から離れるのか、と思うと心のどこかに針が刺さる感覚に囚われた。
泊まっていた部屋からでて、鍵を閉める。
そして受付のおばちゃんに鍵を返す。
ちなみに少女、リクネは部屋のなかにいなかった。
先に部屋を出たのだろう。
ホテルから出ると、3日間この町にいてそれのすべてと風景は変わらなかった。
「お世話になりました。」
振り返って一言いってからまた元きた線路の方へと歩きだした。
「ま、こんどは一人になるさ。」
そう言い残して、俺は町をでた。
今度こそ一人になるために。
誰も失わないために。
変な終わり方で申し訳ございません。
たまたま読んでいただいたのであれば有難うございます。




