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一人+一人=二人
リクネの買い物を済ませてからホテルに戻ると、部屋には誰もいなかった。
そのうち帰ってくる。そう信じて夜を明かした。
するとドアが静かに開く。
見ると服はボロボロになっており、所々から血が出ているリクネが立っていた。
そして次の一言で、やはり自分は一人がいいと実感してしまった。
「飯食わないと元気出ないぞ?早く食え。」
「、、、め、な、さい。」
「、、、。」
「ごめ、、、なさ、い。」
はぁ、と大きくため息をついてから答える。
「許さねぇ。」
その一言にリクネは肩を震わせた。
「飯食わない限りはな。」
そう言ってまた笑うと、リクネは泣いてしまう。
俺の一言があったからか、それとも腹が減っていたのか飯をそそくさと食べ終えた。
その日は夜も早いうちに寝た。
「ごめんなさい、リドウ。」
私はそう言って布団から出る。
変な終わり方になるかも知れませんが、次話で完結です。




