姫様の悪趣味…
マリーダ「いったいどこへ…」
見当はついていた。
マリーダ「やはりあそこか…!?」
エストックやファングの他、五本の使い捨て装備を武器屋で買うと
人の少ない裏路地に向かった…
?「ああん…」
予想通り、姫様…ミネバ姫の………それも艶やかな声が聞こえてきた。
マリーダ「またか!!」
エストックを握ると、一気にいるであろう角を曲がると…
ミネバ姫が八人の男たちにレイプされていた。
マリーダ「姫様!!何してるんですか!?」
ミネバ「あ…」
男「なんだこの女?」
マリーダ「私はミネバ姫直属の魔法騎士『マリーダ』。
国家反逆罪で貴様らを成敗する!」
男「よく見りゃいい女じゃん!!」
男「こいつも参加させようぜ!!」
マリーダ「悪いが断る!!
行けよファング!!」
腰からファングが十基発射される。
虐殺タイムの始まりだ。
ファングが魔力を湛えたエネルギー弾を放つ。
またはファングにある鋭い刃が煌めく!!
ファングが男たちを八つ裂きにする。
私自身もエストックで相手を両断したり、使い捨てのダガー、レイピアを突き刺し息の根を止める。
私も一騎当千の騎士…この程度楽勝だ!!
ミネバ「あ~あ…折角のレイプパーティーが…
まだ三発しか…」
私は最後の一人をレイピアで串刺しにして振り返るとそんな言葉を漏らしていた…
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ディランダ城内…
女王様の平手打ちの音が響いた…
女王「またそのようなはしたない事に手を染めて…恥をしりなさい!!」
ミネバ「…はい」
マリーダ「申し訳ありませんでした。」
私は膝まずき頭を下げた。
女王「いいえ、貴女に罪はありませんわ。
マリーダ。
反逆者の討伐、その功績を讃え勲章を授与しますわ。」
マリーダ「慎んで受け取らせていただきます。」
私は女王様の指示で部屋に戻った…
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マリーダ「はあ…」
?「どうしたの?マリーダ…」
居候している幼い吟遊詩人プル族の『プル1』が尋ねた。
マリーダ「また姫様が淫らな遊びに興じていた。」
プル1「マリーダは興味ないの?」
マリーダ「無い。」
プル1「即答!?」
マリーダ「私をからかっているのか?」
プル1「ご…ゴメン!!
そんなつもりじゃ…」
マリーダ「分かっているさ。」
脳裏に浮かぶ癒えない傷…
マリーダ「ちょっと休憩しに行ってくる。」
プル1「いってら~♪」
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マリーダ「美味しい…」
いつものキツイ表情が消え、年相応の笑顔が浮かぶ。
今、近所のアイスクリーム屋でアイスクリームを食べている。
ここが唯一私が落ち着ける場所…
?「また来ましたね、マリーダさん。」
店長…氷魔法のスペシャリストのエリオットが微笑んだ。
マリーダ「ここでアイスクリームを食べないと落ち着かないんだ。
そろそろ帰るかな…」
私は腰を上げると帰った…