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1 君(あなた)がいる。幸せな時間だ。

 おしゃべりの時間


 プロローグ


 あなたがいる。幸せな時間だ。


 本編


 私たちは、どこまで歩いていけるかな?


 思い出は永遠に私の中に残らない。いつかは私の中から消えてしまう。(色褪せてしまう)でも、それでも私は、この思い出が綺麗だと思う。素晴らしいと思うのだ。


 朝、目をさますと、世界は真っ白な色に染まっていた。

 毎年、見慣れた冬の風景だ。

 世界は雪に埋もれて、家も、道も、田んぼも、なにも見えない。(かろうじて山と川があるとわかるくらいだった)

「降ったね」

 富田真由美は言う。

「うん。降った。結構降ったね」台所で朝ごはんの用意をしていた真由美のお母さんは起きてきた真由美にそういった。

「雪かきする?」

「今、お父さんがしている」お母さんが言う。

「手伝おうか?」

「ううん。大丈夫。一人でやるって言ってたし」真由美を見て、にっこりと笑って真由美のお母さんはそう言った。

 それから真由美はお母さんの手伝いをしながら、朝の支度をして、朝ごはんを食べて、そして、「いってきます」を家族のみんな(元気な犬のコタロウにも)にいってから、家を出て自転車に乗って、学校に向かった。

 山奥にある学校までの道のりは遠い。

 しかも雪の積もった日は、本当に大変だった。

「よいしょっと」

 真由美は家々のみんなが、雪かきをして、なんとか車や自転車が走れるようになっている道路を自転車を漕いで学校までの道のりを急いだ。

「おはよう、真由美」

 すると、後ろから同じように自転車に乗って、親友の奥田春日が言った。

「真っ白やね」春日が言う。

「本当。もうやんなっちゃう」笑いながら、真由美は言う。

 二人の吐く息は白い。

 季節は冬。

 世界は見渡す限り、真っ白。

 それは、雪深い山奥の町にある、普通の、いたって日常のありふれた風景だった。

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