表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/30

鬼が出るか蛇が出るか

あけましておめでとうございます。(遅すぎる挨拶)

 

「ZZZ..........」

「………………」


 目の前では例のごとく火曜日が気持ちよさそうに寝息を立てながら眠っていた。

「うーん、坊っちゃん…田中から……ぼたもち、デ〜ス……」

 一体どんな状況なんだ田中からぼたもち出てくるのって。てか田中って誰だ。

 火曜日の寝言にツッコミを入れながら、彼女を起こさないようゆっくりと、僕の背中にまで絡みついている腕をのける。

 とにかく早急にこの状態から脱しなければ僕の命はない。正確には学校の始業のチャイムに間に合わない!


 よし、なんとか腕を外すことに成功したぞ。次は……足だな。

 僕の右足は、火曜日の長くて白い脚にガッチリと掴まっている。抜け出すのは腕以上に大変そうだ。

 ちなみに、この超人的なスタイルを誇る火曜日は相撲取りもビックリする量のご飯をペロリと食べる。どうやって体型を維持しているのかは謎である。


 それにしても夏場とはいえ薄着すぎないかなこの人……

 赤いシャツの隙間から白いパンツがむき出しになっている。


 シャツとパンツだけで寝るのは、海外だと普通のことだったりするのだろうか?

 僕は日本から出たことがないのでよく分からない。


 まぁそれは後で火曜日に聞くとして、兎にも角にもここから早く抜け出さねば……!


 何故ならば僕がいるこの部屋、めちゃめちゃ暑いのだ。どのくらい暑いかといえば、ハブvsマングースの戦いくらい熱い。たとえマングースが20ー1で勝つにしても熱い。

 そんくらいの暑さだ(✳︎伝わらねぇよ)。

 ちなみに今は動物愛護法がなんたらとかで、もう決闘は出来ないらしい。


 話がだいぶ脱線してしまったが、とりあえず早めに脱出しなければ。さっきから頭が全然回ってない。え?元から?うるさいなぁ。


 不思議なことに、火曜日は体が大きくて体温も高めのわりに、汗をほとんどかかない。だから僕だけがダラダラと汗をかくし、そのせいで不快指数がover300、ほぼ執行対象だ。


 寝起きで喉がカラカラなのも相まって、さながら僕は、流砂に片足突っ込んで身動きの取れない砂漠の商人のようだった。


 右足は引き抜こうとしても、火曜日の両足にしっかり挟まれていて抜けない。仕方がないので僕は火曜日の膝をこじ開けることにした。


 火曜日の膝小僧に手を当てる。少ししっとりしているが、やっぱり目に見える汗はかいていない。


 よし、このまま……

 火曜日の右脚を上に持ち上げるようにして、彼女の膝を開かせる。

 これなら抜け出せそうだ。

 火曜日を起こさないよう慎重に足を抜……けないっ?!


 右足を抜こうと少し動かした途端、ものすごい勢いで火曜日の脚がまた閉まってしまった。

 そして僕の頭上からは何とも嬉しそうな声が聞こえた。

「ンフフフ……坊ちゃんはワタシの脚を、loveしてるデスカ〜?」


 やべ……。

 ご、誤解デース……とりあえず離してクダサーイ……。


 火曜日は満面の笑みを浮かべながら僕の体を抱き寄せた。

「イヤデース!!!!!」

 ……だから起こしたくなかったんだ……。


 結局1時間ずっと抱きつかれ、僕は汗だくになった挙句学校には遅刻したのだった……。




「ZZZ.......」

寝る子は育つ(意味深)



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ