木曜日=茶色=唐揚げ=オカン=耳かき
急に唐揚げ食べたくなる時、みんなもあるよね?
唐揚げ食いてえ。
あーダメだ急に唐揚げ食べたくなってきた。
もう雨の音が何かを揚げる音にしか聞こえねえ。
お母さん今日の夕飯唐揚げにして〜
「わかったー……って私はお姉ちゃんだから〜!」
木曜日もといお母さんが取ってつけたようにツッコミをする。
木曜日は丁寧に皿を一枚拭いて、食器棚に仕舞った。
僕は木曜日だというのに、昼間からリビングのソファに寝そべって、ボーッとテレビを見ていた。
これは断じて僕がニートになったとか、木曜日のヒモになったとかそういう話ではない。
僕が通う高校の創立記念日でお休みというだけだ。
しかし急の休み(といっても僕が忘れていただけなのだが)は扱いが困るもので、何もやることがない。
友達を誘ってどこかへ出掛けようにも、外は生憎の雨である。
僕は木曜日が用意してくれた、お昼ご飯のチャーハンをかきこみながら今日はダラけようと決めた。ついさっき。
「弟くん、ヒマならお姉ちゃんが耳かきしてあげるよ〜」
お皿を拭き終わった木曜日が僕の寝そべっているソファにそっと腰を下ろして、ポンポンと自分の膝を叩いた。
非常に嬉しそうである。そういえば昔お母さんがやってくれてたな……。
少し懐かしい気持ちになりながら、ソファに寝そべり、木曜日の膝に頭を乗せた。
「よーし、お姉ちゃん頑張っちゃうぞー!」
そういって木曜日は竹の耳かきを取り出した。
「はい、カリカリ〜」
ひんやりとした竹の棒が僕の耳穴に入っていく。
耳垢が取れていく感覚がたまらなく気持ちいい。
「お客様、痒いところないですか〜?」
はーい、ないでーす……
木曜日が僕の顔を覗き込むように体を曲げた。
理不尽な二つの暴力が僕を襲う!!
「あれ?弟くん顔真っ赤っかだよー?あ、照れちゃったぁ?」
デヘヘ、と上品さのかけらもない笑い方をする木曜日を見ながら、僕は力なく笑うしかなかった。
く、苦しい……木曜日、胸、デカすぎ……。
木曜日が慌てて体を起こした。
「もー!ハァハァしないの!お姉ちゃんで興奮したらめっ!だよ!」
僕の名誉のために言っておくが、断じて違う。何故なら僕は……尻派だからッ!!!
「はーい右耳終わりでーす!反対向いてねー」
ふむ、次は左……。
寝返りを打った僕が見たのは、横向きにそびえ立つ、二峰の富士山だった——あ、すてき……
その日、僕はおっぱいもいいかなと思った。
(なんの話だ)
「彼女なんてお姉ちゃん許しませんよ!!」
これ、テストに出ます。




