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作者: スーホ

夜霧が出ていた。


さまざまなモノの境界がにじんで曖昧に感じる。

外灯のあかりが柔らかくなる。

肺に入る空気の湿度が濃い。

いつもより音が静かに感じる。

深夜に走る車たちも大人しい。



物陰の輪郭がぼやけて感じる。

国道沿いのマクドナルドの黄色い看板がやけに主張する。



国道を照らす背の高い明るい外灯が乳白色のなかに並ぶ。

明かりの下で、空気の揺らぎに合わせて、霧が生き物のように動いて見える。

空気中の水分に乱反射して光源のあわいが明確ではなくなる。



怪異でも何でもないが、少し怖く、ざわつく夜。



こんな夜は、あの川沿いの道や、坂を少し登ったあの道は通りたくない。

この世のものざる何かの存在が強まる気がする。

何かがいつもと違う夜。


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― 新着の感想 ―
[気になる点] ホラーと言うより非日常を詠った詩では
[良い点] 観察が丁寧で、怖さとともに、詩を感じます。 [一言] 読ませていただきありがとうございました。
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