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学校の幽霊

作者: ものぐさ太郎α

 いつも、秋のこの季節になると、地元のみならず、あちこちから人が集まってくる。学校の幽霊を見に来るのだ。


 広がった畑の中、人々はめいめいにゴザなんか敷いて、学校の幽霊が現れるのを待つ。


 朝8時過ぎだろうか、一面にもやがかかり、その中に校舎のような姿が浮かび上がる。


 音の割れたスピーカーから出るような声がして、今日は運動会である事が告げられる。


 生徒のような姿が現れ、グラウンドの外周を走っていく。人々は歓声をあげて応援する。


 中には写真を撮っている人もいる。女子のブルマ姿は貴重かも知れないが、しかし、それはシャッターを切っても記録が読み込まれないのであった。


 なぜ、ここに学校の幽霊が現れるのか、それはいつからなのか、科学的に説明しようとした人もいたが、まだ原因は判らない。


 何しろ、ここには今まで学校があった事すら無いのだ。

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