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僕は君と君の
君のいない日常はどこか静かで、時計の針の音だけが今生きている事を告げている。
こうなることはわかっていたし、幾分かの覚悟はしていた。予想通りの展開があって、予想通りの結果があった。
なのに感情は予想通りにはいかず、胸の中に大きな穴が空いたように虚無感に苛まれた。これは悲しいからじゃない。約束を守れなかった悔しさなんだと、自分に言い聞かせてはその穴に蓋をした。
君は僕の事をどう思っていたのだろうか?
僕は君をどう思っていたのだろうか?
そんな事は意味がないとわかっている。わかっている。
でも、あの騒がしい日常も、僕には似つかわしくない生活も、君がくれた。
青春なんて青臭いけど、それに該当するのだろう。
ついこの間の出来事が、懐かしくさえ思えてくる。
君が死んでまだ7日しか経っていないのに。