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2.記憶

まだあらすじ部分が終わってないかもしれないですが話の作り方的に必須部分ですのでもう少し我慢していただければと思います。すみません

ん…なんだかとても暖かい。ぽかぽかというか何だかとても居心地が良い。まるで冬を越して新しく訪れた春のような暖かさだ。居心地が良いのでまだ眠っていたい。


…?何かおかしい。俺は確か、超常現象に巻き込まれ世界の終わりのようなものを体験したような…?ここまで思い出して目を開けた。…伏せて寝ていたのか。まさか夢落ちか?そう思いながら頭を上げる。

「あでっ!?」

上げたとたん後頭部に何かが思いきりぶつかり、誰かの間抜けな声がした。周囲を見渡すと辞典より分厚い本がたくさん収納されている本棚が辺り一辺にそびえ立っている。俺の隣には庶民臭い古いストーブがあった。視線を座っている机に目をやると机の上にも分厚い本がおかれてある。…しかもなんか濡れてる上、俺の寝相のせいか開いているページがしわくちゃになっている。

「あら、あららら?まだ気づきになられないとは。も…もしかして私は透明人間インビジブル!?」

背後からうっとうしい声がする。仕方なく背後に目をやると、ショッキングピンクくらいの色をしたショートカットに、赤よりも紅の瞳、そしてその丸い瞳を大きく開けその眼を興奮でまばゆく輝かせた俺と同じくらいの年の女の子がこちらをかがんでみていて目が合ってしまった。

「あり?見えてますか?イヤ…見えてますよね…?おはようございます…。」

彼女は俺と目が合うと急に悲しい顔をした。なんだかとても面白い方だ。うんうん。そして思い出してしまった。

「ここはどこd!「わわわわっ!?」

俺が立ち上がると同時に俺の後ろにいた彼女に椅子が思いっきり当たり、転んでしまった。

「さっきから私何も悪いことしてないのになぜいじめるんですかぁ?」

彼女の表情がさらに半泣きになってしまった。さっき、後頭部にに当たったのはこの子らしい。流石に罪悪感を感じてしまったので対処せねば。

「あ…あなたはだれですか?」

ちがああああああああう。今とてつもなく戸惑っている。自分自身の問題と彼女への対応の仕方について。誰か助けてくれ。そして、今日は声の調子がとても素晴らしい。そんなことはどうでもいい。早くこの場をなんとかしなければ。

「みーちゃん、寝ぼけてるの?ここはみーちゃんの部屋だよ?」

表情がまた変わった。とても変な目でこちらを見ている。そして見えてはいけないものがさっきから見えかけてるので早く立ち上がってください。それよりみーちゃんってなんだ、みーちゃんって。

「と、とりあえず立って頂けますか?」

「み、みーちゃんが敬語!?」

彼女はものすごい勢いで飛び上がった。こうならんでみるととてつもなく身長が高い。俺が身長175だからこの方は…215か。へぇー。へぇーじゃねぇ!なんだ215って!こいつはもしや、巨人だったりするのか?身長が信じられずられず自分の体と交互…に見て比較…を…?とてつもなく小さい。俺が。折れそうな腕や脚に小さい手のひらや足、さらには服がとてもかわいらしいというか、なんというか。そう、ゴシック!

「どうなってるの?これ。」

俺は首をかしげた。

「かわっ!くぁわいすぎますよ!!首をかしげるみーちゃん頂きましたっ!じゃなくて!さっきから何をおっしゃっているんです?」

彼女は必死に鼻から出る赤い何かの液体を抑えながら質問を返した。

「俺は、ここがどこだかわからないし、あなたが誰なのかもわからない。なにより自分の体がとても小さくなっている。ついでに言うと、その…なんだ…俺はみーちゃんではないしこのゴシックみたいな服とか女装する趣味は俺にはない!」

ちょっとこういうことを口に出すのは慣れておらず恥ずかしかったが最後に言えた!よし!よしじゃない。まだ終わってなかった。彼女はいきなり顔をパァっと明るくし、

「もしかして私と遊びたいんですかぁ?いいですよ!記憶喪失ごっこ?」

と、バカにするように喜んだ。

「冗談じゃない!真面目に聞いてるんだ!こっちは本気で悩んでるんだよ…」

前言を頑張って話せたゆえつい声を荒げてしまった。彼女はいきなり地獄を見たような深刻そうな顔をし、俺の両手を引っ張って握った。

「嘘ですよね?まさか本当に記憶がなくなったんですか?」

「そもそも記憶って何の記憶だ。」

彼女の言っている記憶が何を指しているのか俺にはわからないし見当もつかない。

「記憶ってあなたのことに関してですよ!」

彼女は泣き始めてしまった。俺も泣きたい。

「俺は宇佐美一色だ。日本で高校に通う学生だ。」

そういうといきなり彼女は俺をそっちのけにするように俺の座っていた机に飛び込み分厚い本を見て顔を青ざめた。

「もしかして、POSSESSIONしてる途中で寝ちゃいました…?」

変な用語が飛んできた。しかし俺にはわからない。

「何を言いたいのかさっぱりわからない。」

「そうだよね…。」

彼女は知人が死んでしまった時のような、またどうしようもないものを目の当たりにしてしまった人のように泣いている。

「ちょっと待っててね…みんな呼んでくるから。」

彼女はそういうとポケットから純粋な黄色一色の水晶のようなものを取り出すとそれを拳で叩き割った。その瞬間、彼女は消えてしまった。


俺は机にまた座り、頭を抱えた。

「なにがどうなってるのかまったくわからねぇ…」

頭を抱え、さらに気づいてしまった。髪が長い、というか結わえているのかこれ。どうやら手の感触的にポニーテールらしい。なんでこんな女の子女の子してるんだ。嫌な予感がした。予感してはならない予感。まさか俺、女になってしまったのか?確認しようと思ったがさすがにそんな破廉恥なことはしたくない。いや、でももしそれで俺が俺ではない存在だと自分自身で証明しなかったら何を信じればよいのかわからなくなる。うん…。これは確認だ。確認。いかがわしい気からくる行動ではない。おそるおそるスカートの後ろで結んでいる紐を解き、おろしてみる。そこから顔を出したのは幼稚園のプールとかでよく見る女の子が小さいころはいているようなピンクのツーパンだった。身体中から汗が噴き出る。この下は…。気が動転して今にも過呼吸になりそうなくらい息が荒い。

「戻りましたってええええええええええ!?」

いきなり目の前にさっきの女の子が現れ、叫んでいる。それに合わせて6人の美少女と美男子のようなものが現れた。流石の俺の身体じゃないとしても下着姿を人前に晒すのは恥ずかしい。

「誤解だ!見ないでくれ!」

「何も誤解していません!私が貧血死する前にはいてください!!」

焦って手がうまく動かずなかなかうまく履けない。7人そろってこっちをとても困惑した目で見ている。そんな目で見るのはやめてくれ。俺もしたくてこんなことした訳じゃない。


「自分の性別を確認しようとしただけだ!」

無事に履き終わり、俺自身を正当化するために、言い訳気味に行動にいたる心理を言った。

「性別はどう考えても存在を作れる方に決まってるだろ?」

橙色の短髪をし少し色黒ないかつい男が言った。作れる?…。作る、ね…。あぁね。うん。さようなら俺。昨日までの俺は男前だったぞ。

「そんな話をしても記憶がこっちの世界のものじゃないのだからわからないじゃない?」

妖美な薄紫色をしたロングストレートの女の子というよりお姉さんが言う。その言葉で俺は無性に自分の考えていたことが恥ずかしくなった。作れるって単語で何考えてんだおれは!

「まぁ、服とか見りゃわかるが女ですよ。」

ああああああああああああああああああああ。グッバイ男前の俺|(再)。でも男だろうが女だろうが関係のない重要なことがある。これを聞かなければ、何も始まらない。

「ここはどこで俺は何者で、あんたらは誰なんだ?」

次回からです。それらしいお話になるのです。メインキャラ全員の名前を出してから随時キャラ紹介なども出していきたいと思います。

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