1.終焉
やり方がよくわからないので日々訂正します。
…死にたい。
俺がそう口に何度もするようになったのはいつの頃からだろうか。
宇佐美一色は生きるのが辛いのだ。退屈なマンネリ化した日常を送ることにとても嫌悪感を抱いていた。唯一強いて楽しみがあるといえば深夜、暗い部屋でPCをいじることくらいか。そして寝る。朝は6時半に起き、支度を終えると学校に出校するのだ。今日も、いつもと同じ道を通り、早朝から校門に立っているおっさん教師に挨拶を返す。教室へ入ると、すこぉしだけ気の合う奴からあいさつされ、いつも何人か固定のメンバーで集まっているグループ、腐女子の塊が見えるが、そんなものは気にせずに授業の準備をする。つまらない授業がまた今日も始まるのだ。と、思っていた。
…誰もいなかった。家族も、外を歩く通行人も、教師や生徒も。そんな風景が今日という日についたマンネリ化した日常のレッテルを木っ端微塵にしてしまった。
「どうなってんだ…これ…」
驚きのあまり、言葉が漏れる。冷や汗が顔を流れていく。宇佐美はどうすればいいのかわからなかった。とりあえず学校を出るために教室のドアを開けたとたん宇佐美の視点は瞬時に5mくらい後ろに下がった。教室の壁に叩きつけられ気が付くと体中に激痛が走る。痛い。熱いように痛い。
「ハハ、死因:超常現象かよ…笑えるじゃねぇか…」
痛みで宇佐美は動けなくなってしまった。教室のドアに目をやると、そこの空間が歪んでいた。それだけでなく、自分自身の周りがどんどん歪んでゆく。空気を入れて膨らむ風船のように空間の歪みはどんどん大きくなり宇佐美は最後まで動けずおしつぶされてしまった。
あらすじの濃い目かいただけで次回から本筋はいります