黒色火薬
黒色火薬という物がある。
その危険性から作ることが広く規制されている物だ。
だが稀に、この世界に来た異界人が作ろうとして大きな被害を起こしている。
黒色火薬の材料は木炭、硫黄、硝石。
木炭は木を焼けばどこにでもある。
硫黄は値は張るだろうが取り寄せればいいだろう。
だが硝石、これは作るのに大変な苦労と危険が伴う。
殆どの奴が失敗する理由、材料とやり方が悪いコレに尽きる。
材料は灰と乾燥させた灰汁の強い草ここまではいいだろう。
だが、沼の腐った濁り水に糞尿それに死骸だ。
先ず腐った水に糞尿、魚や動物の屍骸を混ぜ合わせ腐水を作る。
それを雨風が当たらない洞窟や小屋で積み上げた土に腐水と灰を混ぜあわせ埋める。
さらに枯れ草をかぶせ上から腐水を上からかけ、月に一度混ぜ合わせ上から枯れ草に土と腐水をかけ数年をかけて硝石の土を作るのだ。
もうね全力で神や精霊、教会などに喧嘩売ってます。
吹き溜まりにそんな事したら疫病やら土地が穢れて大変なことになるわ!
ほとんどの異界人が上記の方法で失敗する。
万が一無事に作ったとしても、出来た火薬は穢れが強く、いろいろと悪い影響があるだろう。
定期的に浄化をしないと邪精や邪霊が沸いてしまうが、浄化に進んで協力する聖職者はいないだろう。
だがほかにもいくつか方法がある。
鳥やトカゲは尿には大量の硝酸が含まれているのだ。
なので一部の大型の鳥やトカゲなどの魔物の排泄物からとる方法もあるにはある。
だがこの場合にも注意する点がある。
魔素だ。
竜は殆どの物は火の魔素が強すぎ、小さな村などが消し飛ぶほどなのだ。
コカトリスやバジリスクは
そのほかにも洞窟に生息する蝙蝠や海鳥の魔物の巣に入り、いろいろな物が混ざり合った泥を取り。
その泥を水で溶かし、不純物を取り除き何度も煮て純度を上げて作るそうだ。
あとこの泥は他にもいろいろと混ぜた物を錬金術士達が土の薬と称して高額で売っていたりする。
多くの場合、採取には奴隷を使うのだが場所が場所、物が物だけに魔物に襲われたり少しの怪我がもとで死亡する事も多い。
ここで一つ言いたい事がある。
異世界人!!
人の迷惑考えて魔法か魔石使えや!!!