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かんてらOverWorld  作者: 伊藤大二郎
三方向作戦! 三カ国を巡るリーヨンちゃんとピコちゃん編
94/363

10月1日 三方向作戦開始 初っ端から出遅れる

 おそらく平成26年10月1日

 剣暦××年9月1日


 ホビットの国ムーンスレイブ

 薄墨の村



 昨日の夜、僕達のパーティは3つに分かれ、早速それぞれの目的地へと向かう。


 ジンさんとリーヨンちゃんは竜のグーさんに乗せてもらってオークの国王都『グレーテルオーバーラブ』を目指す。


 僕とユキくんは、来た道を辿って、迷いの森を抜け、そのままさらに南進。

 ドワーフの国との国境線を目指す。

 

 そして、ピコちゃんは、さらに北東の方角に走り、ホビットの国王都『桔梗』へ行く。




 他の二班を見送り、僕とユキくんも早速出発。


 薄墨の村の人から「護衛をつけましょうか?」との申し出もあるが、丁重にお断りする。

 流石に、これ以上まきこんでは、彼らに申し訳ない。

 何故か、このホビット忍者というのはサービス精神が非常に高く、色々としてくれる。けれど、できるだけ僕に肩入れをさせたくないという気持ちもある。彼らは、あくまでハパナ・ムーンスレイブ陛下に忠誠を誓った身。

 私情と同情で僕に協力し過ぎるのは、彼らのためにならない。


 とりあえず、今朝まで泊めてもらって、朝ごはんを食べて、二人で出発する。



 一時間後、迷いの森に到着。突入


 二時間後、迷いの森で迷子になる。

 

 三時間後。未だ抜けれず困っていると、展開が見えていたのだろう。ホビット忍者が迎えに来てくれた。

 

 しょぼくれて、帰村。


 泥だらけの服を洗濯してもらい、お昼ごはんをごちそうになる。


 雨が降る。


 僕の服を洗濯してくれたホビットのお姉さん (やっぱり黒装束を着ている)が、お茶を淹れて持ってきてくれた。

 窓から雨天の外を眺める、僕とユキくんがあまりにせつなそうな眼をしていたのだろう。見かねて、なんか言った。


 ユキくん曰く

「雨がやむまでいてくれたらいいですよ。森を抜けるまでの案内もつけますから、と言ってくれているのです」


 お願いします、と通訳してもらった。



 今頃、ジンさんとリーヨンちゃんはどうしているだろう。無事にオークの国に着いたのだろうか。


 ピコちゃんは、濡れてないだろうか。


 出鼻を挫かれる、初っ端だった。

 

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