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かんてらOverWorld  作者: 伊藤大二郎
三方向作戦! 三カ国を巡るリーヨンちゃんとピコちゃん編
71/363

9月8日 現在の状況

 おそらく平成26年9月8日

 剣暦××年8月8日


 オークの国王都グレーテルオーバーラブ


①オークの国方面 (僕とユキくん)

 驚いたことに、3日で着いた。

 いくら急行馬車を乗り継いだとは言え、こんなに早くていいのだろうか。

 早速キログラム氏の家を訪ねる。

 けちょんけちょんに怒られた。来るのが遅い、とのこと。 

 いや、だって外国に来るのって結構大変なんだぜ? 3日で着いたけど。

 なんかため息が多いので事情を確認すると、僕が来ることをリーヨンちゃんに説明したら、察しが良すぎるのか、僕が何をしにくるのかに気付いて、家出したらしい。

 リーヨンちゃんはそんなにお姫様になるのが嫌なのだろうか。

 すると、ユキくんが変なことを言い出した。

「お会いしたことはありませんが、カンテラさんの口から説明を受けて、僕が想像するリーヨンさんの人物像から考えると、御姫様になることで、カンテラさんとの関係が壊れてしまうのではないかと心配しているように思うのです」

 ……。そういうものなのかな?

 とりあえず、王都から西に外れた渓谷に隠れて野宿しているようなので、迎えに行ってみる。



②センチペド方面 (デミトリとピコちゃん)

 やっぱり魔女郵便が来ていた。

 2人は無事に案内人契約を済ませて、明日旅立つとのこと。

 おそらく剣暦8月11日の昼頃にセンチペドに着く予定。

 順調順調



③姫様方面 (レンちゃん)

 そして、何故かイオちゃんの名前で、魔女速達郵便が届いていた。

 簡潔に言うと「昨日、姫様から呼び出しがかかりました。私とレンで姫様に会いに行くと、旦那さんが別の女のところに出発していること、既に見破られています。なんとか怒りを抑えてもらい、剣暦8月15日まで待ってもらえるように、頼み込みました。だから、それまでに必ず帰ってください。それが限度です。それと、『デートの約束だなんてごまかして煙に巻こうとされるくらいなら、正直に事情を説明して断って欲しかった』、と姫様は大層お嘆きでした。あんな言い訳バレバレの手紙を出すなら、一度私達に相談して欲しかったです。少し、軽蔑します」


 ……。手紙を読んだ後の僕の凹み具合に、ユキくんに心配されてしまった。

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