表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
かんてらOverWorld  作者: 伊藤大二郎
死霊祭が終わった!草原の国自宅での日々編
PR
60/363

8月29日 レミィちゃん 来る2

 おそらく平成26年8月29日

 剣暦7月29日


 レミィちゃんが今日も遊びに来たが、昨日とは打って変わって、ドワーフ軍装だった。

 どうしたの? と訊いたら、ガラじゃないからやっぱりやめた、との声。

 もったいない。

 けれど、僕が変なこと言ったせいでオシャレする気失せたとかだと、なんか嫌だな。

 「いつも言ってるだろ、私はシンプルな方を選ぶって。私はドワーフだから、ドワーフの服を着る。そう決めただけのことだ。別におめーのせいでもおかげでもねーよ」

 そうは言うけれど、それだとつまり可愛い服を着るかどうか迷ったってことだよね、しかも、それってかなり深刻に悩む時の思考法だよね、と確認を取ると、また顔を赤くして怒鳴られた。

 余計なことは、言ってはならない。



 ※※


「しかし、お前ジンを手放すなんて思いきったことしたな」

 椅子に座るや、一番にレミィちゃんは言った。ちなみに、本日もデミトリとレンちゃんの通訳あり。

「それは、ジンさんの好きにしてもらえばいいことだから。って言うか、もうその噂流れてるの?」

「流れてるって言うか、世界中に発信されてるぜ。カンテラが、案内人を解雇したって」

「解雇じゃねーし、契約満期。円満な終了だっつーのに」

「おまえらデキてるんじゃないかってくらいつるんでたろーが」

「僕とジンさんのつながりは、距離くらいじゃどうにもならんのよ」

「じゃ、やっぱり」

 レミィちゃんが声をひそめる。

「オークとの交渉を自分の手でコントロールするために、ジンを潜り込ませたって噂は本当なわけか」

 頭が痛くなる。

「するわけないでしょそんなこと。単純に、必要だと思う行動を取った結果だよ。ジンさん以上に、オークと人間両方のことをわかってる人はこの世界にいないのだから、そりゃ行かねばならないってことだよ」

「なぁんだ、つまんねーの」

「いいんだよ、つまらなくて」

 もう、僕が関わる余地なんてなくていいのだ。

「でもカンテラ、よく快諾したよな。通商条約の内容検討の使節団なんて、下手すりゃ10年は帰ってこないぞ」



 ……え?



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ