11月18日 草原の国 カクさんの始末
おそらく平成27年11月18日
剣暦×○年10月18日
草原の国グラスフィールド
王都 僕の屋敷
今朝方、リーヨンちゃんとジンさんは帰った。
助かった。まじ助かった。
さあ、気持ちを切り替えよう。
明日、豹頭人のカクさんが遊びに来る。
遊びにというのは語弊がある。
今、カクさん含め豹頭族ガマグ・ガーデニングはエルフの国フロッグワードと大規模な契約を結び何かをしているらしい。そのことで僕に相談があるという手紙が届いていたのだ。
明日、代表者が僕の家に来る。
せめてお菓子くらい買っておくかとぶらぶら散歩。
恵が買い食いしようとついてきたが、昨日彼女の失言のせいでとんでもない目にあわされたので、今日は謹慎させとく。
しかし、僕に一体何の頼みがあるというのだろう。
僕と契約し、エルフの国へ無事案内してくれたあと、秘宝ミキテル探索に大活躍をしてくれて、最早生きた伝説と化した彼女なら、なんでもできそうだと思うのだけれど。
やはり、エルフロードの問題だろうか。
エルフロード途中の登ると必ず風邪をひく氷室山。
あれ、初代エルフ王の墓だったもんな。
いくら人とエルフと豹頭人の血と汗で踏み固められた道でも、人の墓の上を通るわけにはいかない。迂回路を探すとか言ってたな。それ関係?
まあいいや。わからないことを悩んでも仕方ない。明日になればわかるのだ。
それよりも、レミィちゃんへの手紙が書きかけのままだ。
これをどうするか。
明日、カクさんが来たら訊いてみよう。確か、彼女はドワーフの国の案内もしたことあるはずだから。




