6月30日 紋の国 玉座の偽物を城に運び込む手順
おそらく平成27年6月30日
剣暦×○年5月30日
紋の国オーバーフラッグ
第一手順
旅だったと見せかけて、衛兵に追われ、次の演奏旅行計画を練るために、裏町のガンツ親分の隠れ家で居候していたテ・ケロムーチョ楽兵団に、王城の前で、ゲリラライブを行ってもらう。
第二手順
王様に戻ったゴダバ陛下、騒ぎを聞いて重臣達や衛兵を引き連れて正門前に行ってもらい、玉座の間は空になる。衛兵達と観衆の間で一悶着あり、大騒ぎのなった王城の正門前からまったく死角になる反対側、玉座の間から一番近いところにある窓に僕、ジンさん、ゴリラさん、ドゥーブラさん集合。
第三手順
前日に予約していた手紙を運ぶ『魔女郵便』のうちの荷物宅配サービス魔女に8人くらいで来てもらい、僕達から窓の外に見えるところに置いた緩衝材でぐるぐる巻きに梱包した玉座を持ち上げてもらう。
第四手順
玉座を空輸。窓から放り込む。ここまで15秒。目撃者零。
第五手順
四人がかりで、持ち上げて一気に運ぶ。玉座の間到着後梱包をひっぺがし、本物の玉座の前に、玉座(偽)を置く。梱包材として利用した飾り布を本物の玉座にふわりとかける。ついでに王家の紋章でもそれにぺたりと張り付ければ、そういうオブジェに見えなくもない。
第六手順
ロープなどのゴミ類を用意していたズタ袋に入れて窓の外から放り出す。
窓の外に待機していた侍従長、落ちてきたゴミを処分
第七手順
ゴダバ陛下、正門前の騒動を収拾し、玉座の間に戻り、玉座(偽)に座る。
事情を知らない重臣たちの(あれ? 玉座の後ろにあんな布被った柱あったけ?)という視線を圧殺する。
ここまでが事前に説明していた手順
ここからは僕とジンさんだけが知っている手順
第八手順
昨日の晩のうちに、ゴダバ陛下の寝室の机の引き出しに、起き手紙を忍ばせておいた。
ジンさんと共にこのまま城から脱出。
草原の国に帰る。
ここまで予定していた手順
ここから予想外の手順
第九手順
何故か当たり前のように旅支度を整えたメイドのウルケさん。
正門で待ち構えており、そのまま一緒に脱出。
今、僕とジンさんとウルケさんの三人で、野宿。
どうしてこうなった。