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かんてらOverWorld  作者: 伊藤大二郎
豊後恵との対決! オーバーフラッグ奪還作戦編
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5月5日 エルフの国 今頃地球はゴールデンウィークだろうか。

 おそらく平成27年5月5日

 剣暦×○年4月5日


 エルフの国フロッグワード



 月日が流れるのは早いもので、最後の日記からひと月も経ってしまっている。

 サボっていたのではなく、忙しくて日記を書く暇もなかったのだ。

 毎日走り回って夜はクタクタになって眠る。それの繰り返し。

 なんでジンさんはあんなにタフなんだろうか。ムーゲン・メロディアは「無駄にタフ」とかそういう意味でもあるんだろうか。(実際は『大きな者の友達』という意味だけど)


 結局、ニオ殿下はオーガ・ニオ・フロッグワード女王となった。グイ・フロッグワード王と二人仲良く、エルフの国を発展させてくれればいいと思う。

 散り散りの仲間も全員集めたし、明後日5月7日にはエルフの国を発つ。

 今、何をしているかと言うと、ジンさんと、紛失秘宝ミキテルを探したこの一カ月のうち、どこまで日記に書いていいかを話し合っている。

 かなり違法なこともしたからなあ。どこまで記録として後世に残してもいいものか。

 

 とりあえず、一つ言えることは、あれだけ冒険したのに、僕の体重は全く減らなかったということ。

 最初の1週間で10kgくらい痩せたんだけれど、体が慣れた後、行く先々の土地のおいしいものとか食べてたら一気にリバウンドしてしまった。

 ジンさん曰く「エルフの国の過酷な環境でさえ、お前を痩せさせられないとは、地球人の生命力を侮っていた」なんか変なこと言い出すし。

 

 今夜で、王婚祭も終わり。

 ごちそうの夜の終わりである。

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